短編2
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Bな霊

オカルト好きな俺たちは、幽霊が出ると噂の廃村に出向いた。

俺たちは、廃村に一泊することにした。

夜になったが特に何も起こらず期待外れだったなと話していると、突然、壁から1人の老人が現れた。

老人は手にマイクを持っていた。

『決勝戦、与作VS志乃!!』

突然、老人が叫んだ。

すると、目の前に男と老婆が現れた。

『音をくれ!』老人が叫んだ。

俺たちの後ろにDJが現れた。

突然のことに声も出ない。

与作という男がbeatに合わせてラップを始めた。

与作のフロウは独特だった。

続いて志乃の番がきた。志乃のフロウはKREVAを彷彿させた。

俺は、戸惑いながらも志乃の勝利を1回目から確信していた。

そして2回目も終わり老人がオーディエンスに勝者を聞いた。

俺達は志乃の方で叫んだ。

すると、俺たちの後ろからウオォォ!!と声がした。

後ろを振り返ると沢山の人達がいた。

皆、テンションが凄まじく高い。

老人が『優勝は志乃!!』と叫ぶと群衆は志乃の勝利に沸き上がった。

志乃が俺に付けていた腕輪を投げてくれた。そして、気付けば俺たちもこの異様な状況に臆することもなく歓声をあげていた。

『おい。起きろ』

友人の声で目が覚めた。辺りはすっかり明るかった。

どうやら眠っていたようだ。

昨日のことが嘘のような静けさだった。

俺たち以外の人は全員消えていた。

『夢か…』そう思った時、足下になにかが落ちているのに気が付いた。

見てみると志乃が俺に投げた腕輪だった。

俺は『おめでとう…』と小さく呟いた…

怖い話投稿:ホラーテラー さださましさん  

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