真夜中のミッドナイトブルー 1

短編2
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真夜中のミッドナイトブルー 1

怪談というよりは都市伝説的な話なんですが

私、深夜のドライブが好きでして

その日も深夜の首都高湾岸線あたりを流してたんですよね

まぁ、首都高とはいえ深夜ですから交通量もそれなりだったもんでついついアクセルを普段より多目に踏んでたわけです(笑)

これでも若かった頃はスポーツカーに乗ってブイブイ言わせてたんですよ(笑)

とはいえ今ではオジサンですから、ゆったりしたセダンに乗ってるんですけどね

あ、話を戻しましょう

それで、まぁ、結構なペースで湾岸線を流していると前の方にちょっと珍しい色の車がいるのが目に入ったわけですよ

深い青色とでも言いますか

そんな感じの色のフェアレディZ

それも一番最初の型のですよ

いやぁ、自分も昔これに乗ってたんですよ

もう懐かしくてですね

ついテンション上がっちゃって、その車の後ろについたわけですよ

そしたら、煽ってると思われちゃったのかな

向こうがペースを上げたわけです

こっちもセダンと言ったってベンツに乗ってるわけですから

負けないぞ

と思って加速しました

170キロくらい出てたかなぁ

昔、乗ってたから分かるんですが、フェアレディZと言ったって古い車なんですよ

だから、それくらいスピードを出すと全然安定感がないんです

現にそのフェアレディZもなんかフラフラしてて危なげですし

あぁ、これは危ないなと思った私は車線をずらして追い抜こうとしました

怖い話投稿:ホラーテラー くすのきさん  

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