真夜中のミッドナイトブルー 2

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真夜中のミッドナイトブルー 2

すると、向こうが急に加速したんですよ

おいおい、事故るなよ

と不安になったんですが

なんか今までと勢いが全然違うんですよ

何だコレは!

と思った私は、つい負けず嫌いの悪い癖で張り合おうとアクセルを床まで踏みました

速い…尋常じゃないナ

でも、こっちだって伊達にAMGなんて乗ってるわけじゃないのヨ

どんだけお金賭けてるか知らないけどサ

Zは古い車なわけヨ

あんまし無理しない方がいいんじゃないの

200…220…240…

スピードメーターの針はどんどん非日常域へと進んで行く

ヲイヲイ、マジかよ…

何で一番最初のZがそんなスピードで走れるんだ!?

250…260…270…

…このAMGの最高速は実測280キロ

まだ、追いつけないと言うのか!?

……277…278…279…280

もう限界だと唸りを上げるエンジン

クソッ!夢を見ているのか…

あの古い車がどうしてここまで速い!?

駄目だ…ここまでだ…

前のZの姿が離れて霞んで行く

恐らく300キロ、下手したらそれ以上出ているだろう

あれはもはや車では無い…

ひょっとしたら私は、悪い夢を見たのかもしれません

それくらい現実感の無い出来事だったのです

先日、かかりつけの車屋に、あの型のフェアレディZを改造すれば300キロ出るのか聞いてみましたが

大笑いされた挙げ句完全否定されてしまいました

やはり、あの時私が遭遇したのは亡霊かなにか

それか或いは…悪魔…か…

怖い話投稿:ホラーテラー くすのきさん  

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