短編1
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『愛してます』

突然そう言われた。

ゴキブリから。

スリッパを持って、俺は無表情のまま固まった。

家に帰るとカサカサ動くGが居て、そのまま殺そうとした瞬間告白された。何で?

Gなのにかなり綺麗な声。この際人間の言葉をしゃべったとかどうでも良い。艶やかで、やけに色気のある声。もっと話して欲しくてGの身体にスリッパを近づけた。

『…殺さないでっ』

ああ良いね。その声。自分が狂ってるのは分かってる。職場に女子はいないし、おまけに1人暮らし。この生活を6年やってきたせいか、どこかプッツリ切れた様だ。

このGの艶やかな声も幻聴の可能性が高い。

「…」

俺はスリッパを投げた。

「…殺さないよ。それより夕飯一緒に食べない?」

続きます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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