短編2
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夢遊病と夢

俺は小学生の時、夢遊病の気があった

1週間に一回ペースで夜中に毛布を羽織って家の中を歩き回り、最後は必ず部屋の隅でうずくまる

全く記憶が無いわけではない

俺は歩き回る俺を上から見下ろしていた

その翌日は朝起きるとたまらなく不安になる

その日も俺は自分を見ていた。いつも通り家中を歩き回り隅にいく

しかし、そこからいつもと違っていた。視界の端に女が立っている

女のほうを見たいが、視線を動かせない

それから毎日見るようになった

俺は恐ろしくてたまらなかった

女は日を追う毎に俺に近付いている

親に言ったが、夢だと言って全く相手にしてくれない

女が俺のすぐ近くまで迫っていた

俺はばぁちゃんに泣きついた。ばぁちゃんは俺の話を真剣に聞いてくれた

俺の話を聞き終わったばぁちゃんは仏壇に向かうと何かを小声で呟いていた。その後で仏壇に供えていたみかんを一つ取ると俺に渡した

その夜、俺はみかんを持って眠りについた

俺は相変わらず上から自分を見ていた

女が現れると俺に手を伸ばした

それと同時にうずくまっていた俺がみかんを食べ始めた

それを見て女の動きが止まる

見ているだけの俺は訳がわからなかった

やがて俺がみかんを食べ終わると女は上で見てる俺の方を見上げた

俺を睨み付けている

女が消えると同時に俺は目を覚ました。朝になっていた

俺はすぐにばぁちゃんに報告した

そしたらばぁちゃんは「じぃちゃんが助けてくれたんよ」って言った

俺はじぃちゃんの墓参りにいってお礼を言った

「じぃちゃんありがとう」

だが何故みかんだったのかは謎だ

怖い話投稿:ホラーテラー Mさん  

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