短編2
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滝が見たい

俺には何事にも全く動じないIと言う友達がいる

そいつがいきなり言い出した

I「滝が見たい!見に行こう!」

俺「夜の11時なんですけど」

I「見たい!俺見れるとこ知っとるよ行こう!」

俺はIの頭の中を一度見てみたい

結局押しきられて行くことになった

Iの車で走ること2時間、完全に山の中

I「着いたよ~」

俺達は車を降りる

俺「あの~Iさん…滝まで3kmって書いてあるんですけど…」

I「知ってるよ~」

俺「聞いてないけど…」

I「言ってないもん」

一瞬殺意が芽生えた…

I「早く行こ~」

仕方なく歩く俺

滝に到着

俺「すげぇ…」

I「でしょ?」

俺「いや、すげぇ怖いんですけど…」

なんだこの空気は!?滝なんか暗くて見えねぇよ!ただただ嫌な気配をビンビン感じるぞ!?

俺「もういいだろ?帰ろうぜ」

帰り道、背後に視線を感じた。到底振り返れない

車に乗り込み、帰路につく

俺「気付いてるか?さっきから車の周りに白いモヤモヤが…」

I「あぁ気付いてるよ~」

カーブを曲がろうと減速した時にモヤモヤの原因がわかった

ボンネットの隙間からシューシュー出てる

俺「ちょっ!止まれ!」

車を寄せて止まる。メーターを覗くとテンプメーターが振りきっている

俺「ラジエーターだな…多分もう走れねぇぞ。とりあえず見てみるか」

そう言って車をおりようとしたらIがロックをかけた

I「出ない方がいいと思うなぁ~」

俺「なんで?」

I「白いモヤモヤよ~く見てみ」

携帯をいじりながらIが言う

俺は外を見る。白いモヤモヤに混じってたまに顔が見えた

俺「うわぁぁ!なんじゃあれ!?」

I「滝からついてきたんじゃない?自殺の名所だし」

俺「だから聞いてねぇよ!!」

I「だから言ってないし」

…殺っちゃうか?

I「車から出なきゃ大丈夫だよ~」

そう言いながらシートを倒すI

俺「入ってきたらどうするんじゃ!?」

I「入ってきたら教えて~」

…この状況で寝やがった

相変わらず外はモヤモヤと顔だらけ。顔は時々窓にぶつかってくる。俺は一睡も出来ないまま朝を迎える

朝になり顔とモヤモヤは消えていった

ラジエーター異常なし

ようやく家につくとIが満面の笑顔で携帯を取り出す

『うわぁぁ!なんじゃあれ!?』

Iの携帯から聞こえてきたのは俺の情けない声だった…

怖い話投稿:ホラーテラー Mさん  

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