短編2
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一人なのに

ふと思い出したので書かせてください。

5年前、車の整備学校に通っていた時の話です。

自分は高校出て一度就職した後に学校に通い始めたのですが、周りの同級生はは高校卒現役ばかり。

その中の一人が『ドライさん、俺、夜中にコンビニでバイトしてるんですけど、田舎過ぎて暇なんで遊びにきてくださいよ。』と言うので『あ〜、じゃあ今日暇だから行くわ。』と、夜中の0時頃に遊びに行ったんですよ。

で、2時間くらい無駄話をして帰ったんですけど、話してる間にそいつが何度か車をチラチラ見ていたのが気になって、翌日、学校で聞いてみたんです。

『なぁ、昨日、俺の車チラチラ見てたじゃん?何かあった?』と聞くと『いや、彼女さんいたのに長話してていいのかなぁって思って。』と・・・。

いや、ありがちなんですけれど、自分一人で遊びに行ったんですよ・・・誰かいるわけないんですよね。

『え?俺一人で行ったけど?彼女なんかいねぇし』と否定したのですが『いや、そんな嘘いらないっすよ。ちゃんと見えてましたんもん、ブラスト(黒のストリーム)の助手席にいましたって(笑)』

なんだか気持ち悪くて、そこそこにごまかしておいたんですけど、その車は新車で買った車だし、当時は『女より車!』だったので怨まれるような覚えもないし・・・。

途中で拾ったんですかねぇ・・・。

その後も事故に遭うとかそうゆうことは一切なかったし、結局、何だったのか分からず仕舞いでしたが、なんだか不気味な体験でした。

お目汚し失礼いたしました。

怖い話投稿:ホラーテラー ドライさん  

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