短編2
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ドリームキャッチャー

友達から聞いた実話。

その友達(A君としよう)は霊感があるほうで、ときどき見えたりもするらしい。

これはA君が死ぬかと思ったときの話。

A君は大学時代アメリカに短期留学したことがあって、そのときある家族の家にホームステイしていた。

空港で初めてホストファミリーに会ったとき、そこの奥さんがA君にドリームキャッチャーを買ってくれた。

ドリームキャッチャーというのは、クモの巣みたいな形の飾りで、それをベッドに飾っておくと悪夢を退けてくれるという魔除けのお守り。

A君はさっそくその日からベッドにそのドリームキャッチャーを飾って寝はじめた。

でも、A君は悪夢を見た。

髪の長い女が出てきたってこと以外、どんな夢だったかは教えてくれなかった。

とにかく酷く気分が悪くなる夢で、口にも出したくないらしい。

そのホームステイ先の家で、A君は何度も何度もその女が出てくる悪夢を見た。

だけど、ホストファミリーはみんないい人達だし、悪夢を見ていることは言えずにいた。

ある日A君は、きっとドリームキャッチャーを飾った位置が悪かったんだと考えた。

ドリームキャッチャーはベッドヘッドの左側に掛かっていた。

A君がそのドリームキャッチャーを取ろうとして手を伸ばしたとき、白い手がA君の手をつかもうとするみたいに、にゅっと出た。

A君はわけが分からず固まった。というか動けなかったらしい。

その薄気味悪い白い手がA君の手をつかもうとするのを、ただ見ていることしか出来なかった。

でも手を捕まれる寸前、A君は後ろから服をつかまれて引っ張られた。

引っ張られた、次の瞬間に白い手は消えていた。

誰に服を引っ張られたのかもわからなかった。

その部屋にはA君しか居なかった。

ホームステイが終わったとき、A君はそのベッドの写真を撮って、あとで霊感がもっと強い教授に見てもらった。

A君が事情を話す前に、その教授は、ベッドヘッドのところに女が座りこんでこっちを見ているのが見えると言った。

女はその場所で死んだらしい。

A君の服を引っ張ってくれたのは、A君の曾おばあさんだった。

もし曾おばあさんが引っ張ってくれなかったら、A君はあちらの世界に連れて行かれていたということも、教授はA君に教えた。

その家族はまだその家に暮らしているだろうとA君は言っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー snowさん  

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