短編1
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目隠シ

ある姉妹が拉致された時の話

姉妹に目隠しをした状態で犯人は言いました。

「目隠しを外したら片方を殺すよ?」

その言葉に震えながらも、姉妹は互いに気遣いあいました。

「お姉さまお姉さま、身体は寒くありませんか?」

「大丈夫よ○○ちゃん。貴方こそ、寒くないの?」

「お姉さまお姉さま、私は大丈夫です。縛っているヒモ、きつくありませんか?」

「大丈夫よ○○ちゃん。手は使えるから」

「でもお姉さまお姉さま。足に食い込んで痛そうですわ」

「大丈夫よ、こうすれば痛くないから」

「お姉さまお姉さま、でも血が出ていますわ」

この時、ついに姉は思わず目隠しを外してしまった。そして、口にした。

「ああ、やっぱり…」

そして、監禁から二日後、泣きじゃくる妹は保護された。

姉は見つからなかった。

妹はいった。

「目隠しを姉はとってしまったのだ」と…

その後犯人は必死の捜査も虚しく見つからなかった。

怖い話投稿:ホラーテラー 貴方ノ隣さん  

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