短編2
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缶ジュース

俺は渇いた喉を潤すため、近くの自販に行った。

家から徒歩三分。

本当に近い。

俺はそこでペプシの缶を買った。

家に帰り、グビッと飲む。

すると口の中で何かが舌と絡まった。

一気に吐き出すとなんと長い髪の毛がはいっていた。

俺はすごい勢いでキレていたが、これを誰に訴えればとかいう知識がなかったので我慢するしかなかった。

台所に行き、缶をひっくり返す。

トポトポと中身が落ちるにあたり、髪の毛がスルスルでてきた。

「わぁ!」

俺はその場に缶を投げた。

気持ち悪い。

今までこんなことは一度もなかった。

これはどうとるべきか悩んだ。

また自販に行き、同じものを買い、勿体ないが台所でひっくり返す。

何か白いような変なものがでてきた。

恐る恐る俺は触ってみた。

爪だ。

俺はもう二度と買うもんかと決めた。

ある日、俺はちょっと遠くの近くのコンビニで缶ジュースを買った。

家に帰り、俺は缶ジュースをあける。

ふいに机の上の写真立てが目にはいった。

数日前亡くなった俺の彼女。

瞬間ゾッとした。

彼女は髪の毛と整った爪が自慢らしかった。

俺は缶ジュースを台所でひっくり返した。

思ったとおりだった。髪の毛がスルスルでてきた。

俺は彼女のせいとは限らないと思うことにした。

だって彼女がこんなことをする理由がわからないから…。

地震じゃないのに写真立てが机から落ちた。

拾おうとしゃがむ。

「忘れないで」

耳元でそうささやかれた。

振り向いたが誰もいない。

俺は彼女が寂しくてでてきたんだなと思った。

後日ちょっと霊感のある友達にそのことを話した。

「お前………それ彼女じゃないよ」

「は?」

あっさりそう言われて俺は唖然とした。

友達もよくわからないらしい。

あれ以来ずっと謎である。

 

怖い話投稿:ホラーテラー 尚紀さん  

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