中編3
  • 表示切替
  • 使い方

怖い話のつづき

私が高校生の時に実際に体験した、不可思議な体験談を書きます。

尚、この話を聞いて、不可思議な事が起こるかも知れません。

嫌な人は読まないで下さい。

では…。

毎日が楽しくて仕方がなかった高校2年の冬、遊んでばかりいた私は、勉強も全くと言っていい程していなかった。

ある日、放課後担任の教師に呼び出され、キツい言葉を一言。

進級できないよ?

今まで然程気にしていなかった私だったが、その緊迫感といったら、ただ事じゃなかった。

今から数人で勉強するからおまえも来い!

半ば強引に連れていかれながらも、自分の愚かさに気付き、勉強する事に。

教室に入ると、私を含めて3人の生徒が私を微妙な笑顔で迎えてくれた。

テスト前の二週間、毎日5時~8時までミッチリ勉強に励んだ。

一週間もたつと、皆と仲良くなり、学校が終わってからもご飯を食べに行くこともあった位だ。

そして、テスト前日の夜、その日は、皆尋常じゃない程気合いが入っていた。

担任も付き合ってくれた。

長く辛く、そして楽しかった二週間はあっという間に過ぎた。

勉強が終わり、今日で最後だとゆうことで、担任が1つ怖い話をしてくれた。

担任の話『私が教師になる前に、ある飲食店でアルバイトをしていたんだ。

その日は、地元で祭りがあるので、少し早く上がらしてもらったんだ。

で、バイトが終わったんで、友達に電話したんだ。

じゃあ友達の家にみんな集まっているから、早く来いよ、との事で自転車に乗って向かったんだ。

ある大きな公園に入った時だ、急に通り雨が降ってきてね…。でも助かったよ、いつも自転車に装着していた傘があったんだ。

どしゃ降りの雨の中、右手で傘を持って、必死に自転車を漕いでいたんだ。

そしたら前に黒いレインコートを来た人が、私の前を走ってるんだよ。

いつから居たのか、夜だし、視界も暗かったので気付かなかっただけか。

まあいいやと思い、横を抜かして行こうと思い、自転車を強く漕いだんだ。

でもね…距離が変わらないんだよ。

いくら早く漕いでも距離が全く変わらないんだよ。

走ってる人は、別に早く走ろうともしてないし。

するとね、いきなり走りながらこちらを向こうとしたんだよ。

その瞬間、何故か体に悪寒が走ってね、見てはいけないと思ったんだ。

すぐ横に出口があったからそこから、家にかえったんだよ。

帰り道ね、家の近くに踏切があるんだよ。

カンカンカンカン。

遮断機がしまるだろ。

電車が通り過ぎるだろ。

すると反対側に居たんだよ、さっきのレインコートの人が。

全身に鳥肌がたったね。

恐怖で動けずにいたんだ。

遮断機があがるだろ。

前から走ってくる。

横を通り過ぎる瞬間。

私は何とか顔を見てやろうと思ったんだ。

恐る恐る目だけを動かして、顔をみたんだ。

見るんじゃなかったよ…。

狐みたいな顔をした女だったんだ。

アゴが外れているのか、普通の人間の口の三倍くらい広げて、笑いだしたんだ。

自転車から転げ落ちたよ。

人間じゃない。

てかあれは絶対狐だ。』

という話を聞いた。

その帰り道、信じがたい事が起こった。

怖い話を聞いた私は、一刻も早く家に帰りたかった。

しかし、不可思議な事が起こる。

家に帰る途中に、小さなトンネルがあるんだ。100メートルくらいかな。

そこを抜けると踏切があり、その先に家があるのだが。

トンネルの中で変な歌が聞こえるんだ。

『ここは何処の細道じゃー天神様の細道じゃ。行きは楽しく、帰りは怖い』

だったかな?

曖昧ですんません。

子供が唄っているのが聞こえたんだ。

怖くなって、ダッシュでトンネルを抜けたんだ。

そしたら踏切が出てきて、それも、ダッシュで通り過ぎたんだ。

すると家に着くはずなのに、またさっきのトンネルがあるんだよ。

恐怖のあまり私は泣いた泣いた。

泣きながら、自転車でトンネルを抜けようと思った。でも、トンネルの中では歌がまだ響いているんだ。

叫びながらトンネルを抜けて、踏切を越えた。

が、トンネルがまた前にある。

どうしようもなくなった私は、母に電話して迎えに来てもらったんだ。

そしたらすんなり帰れたよ。

それからは何もなく過ごしています。

長文駄文すみません。

怖い話投稿:ホラーテラー えんだまんめさん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ