中編4
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記憶の相違

夜更かしをしていると自分が昔の家に住んでいた時のことをふと思い出した。

私は8歳まで前の家に住んでいて老朽化が進み、家を取り壊し、今の自宅に住んでいる。

私は

「昔はよく茶の間でミニ四駆作ったなぁ」

「台所にでっかいネズミが出て大騒ぎになったっけか」

などと昔を思い出していた。

私のどの記憶にもおばあちゃんの姿があった。

私は両親が共働きということもあって、大のつくおばあちゃん子で何をするにも(夜トイレにいくのもおばあちゃん無しじゃおもらし確定w)

おばあちゃんと一緒。

思い出が蘇っていくうちに間取図を書いてみようと思い、図に書き表してみた

なぜこんなことを思ったのか分からない。

「玄関がココで〜トイレここで〜台所が〜、あっ、ここでウ○コもらしたなw」

などと間取図が完成。

「っ!?」

ここであるおかしな点に気が付いた。

おばあちゃんの部屋がないのだ

いつも一緒にいたおばあちゃんの部屋がない

記憶のどこを探しても部屋がどこにあったのか思い出せない

おばあちゃんの部屋で一緒に遊んだ記憶があるのに

このことが気になった私は両親になんとなく聞いてみた

私「あのさ、昔の家のおばあちゃんの部屋ってどの辺にあったっけ?」

私が描いた間取図を見せた

親「ここだよ」

親が指さした場所には何もない、私の中では庭とされた場所だった。

私「え?ここはなんにもなかったじゃん。庭だよ?」

親「いや、ここだよ」

私は混乱した

そこに部屋があったなんてどうしても信じられない。

じゃああの記憶にあるおばあちゃんの部屋はどこなんだ。

親「ただ――」

両親がそういうと口を閉じた

私「何!?なんかあんなら教えてよ!!!」

親「その部屋な、取り壊したんだよ」

私「はぁ?いつだよ!?」

親「お前が生まれる前だ」

私「そんな訳ねぇだろ!おばあちゃんとたくさん遊んだ記憶があるし、なによりおばあちゃんの部屋にだって行ったことあんだよ!」

親「じゃあその記憶にお父さんやお母さんはいたか?」

私「あ・・・」

私の記憶には私とおばあちゃん以外の第三者がいなかった。

確かに私の記憶にはおばあちゃんと私しか出て来なかった。

私「俺が生まれる前って・・・おばあちゃんはじゃあこの世には」

親「いなかった。お前が生まれたときは既に。」

私「じゃあ誰なんだよ?俺の記憶の中にいる人は!」

親「おばあちゃんだ。」

私「ふざけんな!!話が矛盾してんだろ!説明してくれよ!」

親「・・・・・・」

「お前が3歳くらいのときか。朝起きたらお前いなかったんだよ。近所の人にも捜してもらってもなかなか見つからなくてな、暗くなるまで捜したんだぞ。んでな、お前はお墓の前で寝てたんだよ。昼間に見たときはいなかったのにな。」

連れて帰ってきて話を聞くと、私は「おばあちゃんといたんだ」と言ってきかなかったらしい。

この日から何度もこんなことが続いた。その度にうちのお墓の前で寝ていた。

ある日いつものように(?)お墓の前で寝ている私を起こすと手に何か握っている。それはおばあちゃんのつけていた指輪だったという。

親「これがその指輪だ。」

父ちゃんが財布から出した指輪はキレイなサファイアの指輪で何か魅力的だ。

お墓から帰ってきた私は決まって「おばあちゃんといた」と言っていた。そしてどんな遊びをしたかを話したそうだ。

親はやはり心配になり、お墓に線香をあげ、言う。「息子は大丈夫です。安心して見守っていてください。」

そしてその次の時に私は指輪を持って眠っていたのだ。

そこから私の徘徊(?)はピタリと止んだという。

親「この指輪持ってろ。お守りだからな。」

私はその日、指輪を枕元に置いて寝た。指にはめたかったけど入らなかったw

夢を見た。

昔の家で私は一人で泣いている。そんな時は決まってやってきて頭を撫でてくれたおばあちゃん。

「よしよし。泣かないで。おばあちゃんがついてるから。おばあちゃんが助けるからね。ずっと見守ってるよ。だから安心して。おばあちゃんはずっと近くにいるんだよ。」

目が覚めると私は泣いていた。

おばあちゃんの笑顔を思い出したのだ。

そして私はお墓に手を合わせ線香をあげる。

ゆらゆらと優しく笑うようにストラップにつけているおばあちゃんの指輪が風もなく揺れていた。

終わり

初投稿なんでクソ駄文ですいませんでした

優しい目でご覧ください。ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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眼から変な汁が出てくる(涙)

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