短編2
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雨のひに

ある、

雨の降る日のことです。

午後から急に降り出した雨は、

小雨だった。

直ぐに止みそうだったが、僕には雨宿りをしている時間はなかった。

学校帰りの無防備な僕の体は、

ゆっくり雨に濡れていた。

しかし、

次第に雨は激しい雨に変わり初めた。

今日は、

母の墓参りに行く予定だったが、

さすがにこの雨の中行くのは無理だと判断し、

まだそんなに濡れてない僕は、

雨宿りすることにした。

少しでも勢いが弱まれば帰れるのに…

何て思っていると、

横に綺麗な女の人(20歳ぐらい?)が入って来た。

その人は、

雨の中を傘もささずに歩いて来たにも関わらず、

全く濡れていなかった。

僕は、

不思議に思うのと同時に、どことなく恐怖を感じた。

雨の勢いは一向に弱まる気配がなかった、

しかし、

これ以上この女の人と居るのが嫌だった僕は、

濡れてもいいから帰ることにした。

その時です、

「女の人がちょっと待って」

と言ったのが聞こえた。

一瞬は足を止めたが、

やっぱり無視して帰ることにした。

そして、

びしょ濡れにはなったが無事家に着き、

着替えた後、

なんとなくニュースを見ていると、

土砂崩れによって形は変わっているが、

さっきまで僕が雨宿りをしていた場所が映った。

いったいいつ土砂崩れが起こったのか。

そう思いながら、

ニュースを見ていると。

起こった時刻は僕が、

そこを離れて凄ぐだった。

あの時、

女の人の呼び止めに応じていたらきっと僕は死んでいた。

そのニュースの2日後、

土砂の下から人の死体は出て来なかった。

女の人は、

土砂崩れに巻き込まれなかったのだろうか。

それともあれは、

幽霊だったのだろうか。

怖い話投稿:ホラーテラー 翔さん  

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