短編2
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真・人〇ゲーム

今度はオリジナル作品を作ってみました。良かったら、読んでみて下さい。

私の名前は、S。ちょっと前まで大学生であった。

ちょうど今は3月で、今年で大学も卒業し、これから社会人として生活するために、引越しの準備として荷物をまとめ始めた所だ。

荷物を整理していると、私はある事に気付いた。押入れの中にポツンと見慣れない箱が置いてある事に。

私は手を伸ばして、箱を取ってみた。

見るからに古いその箱は、長年押入れの奥にあったせいか、埃まみれでクモの巣も付いている有様だった。

その見てくれのせいもあるかもしれないが、私はあまり箱を開ける気が起きなかった。

しかし、中身を確認しないと整理も出来ないので、仕方なく開けた。

…中からは人〇ゲームのようなボードゲームが出てきた。

正直、ホッとした。何か気味の悪い物が出てくるのではと思ったから。

その後、私は荷物整理の疲れからか、それを出したまま眠りに付いてしまった。

S:「ここは何処だ?」

何やら、車と色分けされた道がある。どうやら、夢でも見ているのかもしれない。

その時背後から声がする。

?:「ようこそ、人〇ゲームの世界へ。私は支配人です。では、早速ゲームを始めましょうか?」

S:「はぁ…。」

私は言われるがままにゲームを始める。

支配人:「いやぁ、人間と会うのは久し振りだなぁ。嬉しくて嬉しくて。ジュルッ」

S:「??」

ガラガラガラ…

私は止まったマスのイベントをこなしていった。

そして、ついには夢の世界の話ではあるが、結婚までしてしまった。この世界を満喫していた。

…何だかんだでどのぐらい時間が経っただろうか?

そろそろ私もゲームに飽き始めていたので、支配人に聞いてみた。

S:「いつになったら、このゲームは終わるんですか?」

支配人:「ゴールしたらです。」

S:「どうするとゴールに着けるんですか?」

そう聞くと、支配人は舌舐めずりをしながらこう言った。

「人生のゴールって言ったら、

死ぬ時に決ってんだろ!!

久し振りの獲物を簡単に逃がすかよ。」

私は、呆然としながらも全てを悟った。

どうやら、どっちにしてもこの悪夢は覚めないらしい。

そして、また一つ一つマスを進んで行くのだった、この支配人と。

怖い話投稿:ホラーテラー やっぴぃ♪さん  

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