短編2
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妹(最終章下)

ラストです

ある夜、俺はずっと起きていた。妹を見張る為に…

ガチャリと音がして、夜中妹がトイレに行った途端部屋に浸入した。

絶対何か隠してる…先輩と…?援交サイトとか見てたり…いや、それはない。あんな純情な妹に限って。馬鹿だ俺は。最悪な男だよ。そんな考え…

パソコンを開け、履歴をチェックした。

「…!?」

真っ黒の背景に、無数の俺の写真。なんだこれは…

○月×日

今日、風呂あがりのワンショット。入浴剤の桃の香りを纏わせながら、火照った顔。ミネラルウォーターをこぼしながら飲む姿…

○月×日

悲しい事があったみたい。体を自分で抱き締めながらボロボロ泣いてる。小さな声で、オッサンがオッサンがと呟いてる

○月×日

誕生日。みんな、祝ってあげてね!

え、なにこれ

…半裸の写真や泣き顔、笑い顔。

え…え?

「お兄ちゃん…?」

ビクッと反応して振り替えると、無表情の妹がいた。

「…これ…何?」

「見ちゃったんだ…」

ファンと自称する男達が、興奮気味で食べたいだの、もっと泣かせたいだの、それ以上な…もう見たくもないコメントが無数に画面上に広がっている中、俺たちは無言になった。

「だって…お兄ちゃん格好良いんだもん!だから、沢山の人たちに広めたいの。自慢したいの!そうしたら自然と変なファンが集まってきて…」

「ここに、パンツ1枚○円、体操服○円って書いてるんだけど…?」

「私、お兄ちゃんの事ちょっと変態的に愛してるから」

そうか…

「…感動したよ」

こんな日記を毎日つけて公開するほど、妹は俺を愛してるのか。

だったら、最近しょっちゅうストーカーしてくる奴らも無視出来る。

しかも、こんなに毎日毎日余すことなく欠かさず写真撮って

「…嬉しい」

「え?」

「俺もお前の日記書くよ。写真も沢山撮る」「いや…え?」

「大丈夫。変なストーカーついても、四六時中俺が側にいるから安心だよ。学校も毎日迎えに行くし、休みの日もずっと遊んであげる。その方が嬉しいだろ?卒業したら俺が養ってやる。ずっと家に居れば良い」

静かに妹は首を振る。

「…いや」

「…これから、ずっと一緒だよ」

ああ…これでようやく俺の物に出来る。でもね、自業自得だよ?

愛してる…誰よりもね。

怖い話投稿:ホラーテラー 家さん  

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