短編2
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ドッペルゲンガー

「もしもし、派手にやってくれるじゃん。」

友人からの突然の電話。

「何が?」と聞き返す私。

「さっき、黒人ダンサーを3人も連れちゃってさぁ、

クラブで派手に踊ってたね。」

さっきって・・・

そんなはずはない。

だって、私は家でTVを見ているから。

それに、黒人さんとは全く関わりがないし、

英語なんてさっぱりわからない。

友人の人違いだろう。

3日後

「お前、ヘルスで働いているんだってな?

今度、お前を指名してやるからな。」

はぁ?

確かにわたしの職業は夜の仕事。

でも、一見さんお断りの老舗のクラブホステス。

ヘルスで働くどころか、

風俗街さえも歩いたことがない。

何かの間違いだろう・・・。

2日後

「樹里ちゃん、山下様からお電話です。」

ボーイに呼ばれ、店のTELの受話器をとる。

「あれっ?今、お店?

じゃぁ、この店に居る子は誰だろう?」

山下様は別のクラブで、私にそっくりな人を見つけたようだ。

声をかけたけれど、よそよそしい態度が気になり

お店に電話をしてみたとの事。

私はずっと店に居たのだし、

第一店を辞めて他の店に移ることさえも考えてはいない。

変なことが続くな・・・

そんなに私に似ているのだろうか。

この世界に自分と似ている人なんて3人はいるって言うし、

気にしないでおこうと決めた。

次の日

店に出勤した時

ボーイやマネージャー、同伴以外の女の子に挨拶をした。

「さっきも挨拶したじゃない。

またコートを着てどうしたの?」

なに?!

わたしは今、店に来たのに!

どういうこと?

じゃあ、メイクルームにはもう一人の私がいるってこと?

このドアの向こうには

もう一人の私が・・・

もう一人のワタシ?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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