短編2
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招かざる客4(後日談)

その日は、叔母さんの家に泊めてもらった。一応、払えたはずだが様子をみるためだと言っていた。

翌朝、気持ちのいいほどの快晴。Mの喉は異常渇くことも、火を怖がることもなくなっていた。

今日は何をしようかと開放感からか、かなり盛り上がり帰り支度をする私達のところに

叔「あんた逹の勘違いの4つ目。ついてきたのは子供、女、そして男。あんた逹っぽく言うと叫ぶ男か」

困惑する私達の様子を楽しんだのか、笑いながら

叔「大丈夫よ、夜中に払っておいたから。ご飯出来てるから食べて行きなさい。」

叔母さんはどうやら夜中にずっと男を払っていたらしい。

テーブルにつき、ご飯と味噌汁を頂く。

叔「今回の真相聞きたい?」

食事中に勘弁してくれとは思いながらも、お願いしますと頭を下げた。

叔「まず子供ね、あの子は女の子。母親から虐待を受けて亡くなった。火傷は母親に沸騰したお湯をかけられたみたいね。子育てが上手くいかなくて突発的にやっちゃったみたい。」

箸を置く私達。

叔「そして、その虐待を見てしまった旦那が妻を包丁で刺し殺して自殺をしてしまった。女の服の血はその時の2人のものね。」

叔「子供はその時の無念さと熱さを流すために水辺にいるんだね。母親は突発的に子供を殺してしまったことを後悔し、反省して、子供といるんだけど、そんなことは知らない旦那がまだ妻を探して刺し続けようとしていた」

叔「死しても、刺され続ける母親が、あなた逹に助けを求めた。旦那は待て、来いっ、と母親に叫んでた。簡単に言うとこれが真相ね。時間はかかるだろうけど3人が理解しあえる日が必ず来るはずよ。家族だからね。」

ごちそうさまでしたとご飯を残し席を立つ私達。

叔「あんた逹、ポケットの塩出しときなよ」

昨日、玄関で貰ったアルミホイルに包まれた塩。

中を開けると黒く変色した塩が入っていた。

私達「本当にありがとうございました。叔母様」

叔「叔母様になってるし。」

深々とお辞儀をして帰る私達を見送る叔母様から電話がかかってくるまでに一週間もかからなかった。

機会が有れば、この話も書かせていただきたいと思います。読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー マヨさん  

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