短編2
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危なかった

十年前に体験したゾッとした話です。

まだ免許を取ったばかりで夜にドライブに行くのが楽しい時期があり、その日も友達に迎えに来てもらい、地図を見ながら何処に行くか相談していた。

地元から離れた友人から連絡あって、今、彼女と地元帰って来てるから合流しようと誘われた。その時、そうだ!彼女から怖い話聞けるし、

( よかったら、意地悪問題というタイトルで投稿してますので読んでください。)喜んで了承した。

彼女はとても霊感がある子で前にも色々話をしてもらったので、俺の運転でカップルは後ろに座ってもらい、四人で群馬の有名な峠に向かいながら話を聞くことにした。

峠までは1時間半ぐらいかかる間に色んな体験を聞いたり、怖い話を聞いたりして楽しんでいた。ところが、俺には分からないが怖い話とかしてると霊感が冴えてくるらしく、途中 彼女が具合が悪いから少し休むと言い出した。

まぁ沢山聞けたし、具合悪いんじゃしょうがないよ。寝てなよ。なんて言いながら車を山道を上りながら話した。

すると頂上付近になると雪のせいで道幅が車一台ギリギリ通れるぐらいの幅になってきて、しまいにはアイスバーンが増えてきて、タイヤが空回りし始めた。

ちょっとこわいなぁと思ったので、ブレーキをかけ、どうする?ヤバくない?行けっかなぁ~、って皆に聞いたら、行っちゃえよって言われたのでアクセルを踏み込みはじめたら、

(無理っ!やめてっ!引き返してっ!)彼女が突然大きな声で叫んだ。

何となくヤバい気がしたので、狭い道路を切り返し 切り返し 切り返して 来た道を戻ることにした。

(どうしたの? 何でもない。なんか見えたの? 何でもない)

皆無言になり、徐々に外が街明かりが増えてきたとこで、

もう一度(どうしたの?)と聞いてみた。

彼女いわく、どんどん霊感が冴えてくるにつれて山道で色んな時代の霊が見えはじめたらしい。鎧をつけた霊や防空頭巾を被ったものや着物の霊など。

そのせいで具合が悪くなったのだと。だから外を見ないように眼を閉じていたら、俺達が何だかトラブってるような会話だったので目を開けたら。

フロントガラスから外を見ると空を埋め尽くすほどのたくさんの顔が俺を睨みつけていたらしい。さらに(あいつ、殺しちゃおうぜ)と話してるのが聞こえてきたそうです。

その光景を想像するといまだに鳥肌が立ちます。俺がアクセル踏み込んでたらやっぱりそうなってたと思うと

危なかった

怖い話投稿:ホラーテラー たつさん  

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