短編2
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ぱちぱち

まだ親と一緒に寝てたくらい自分がチビガキだった頃の話なんだが…

ふと夜中に目が覚めてまんじりともせずに布団の中にいたら、寝てる所と同じ部屋にあった勉強机の裏からなんか知らんがぱちぱちぱちぱち音がしだしたんだよ。

ちなみにその机の裏は案の定壁。

不規則なリズムで鳴ってるその音がうるさいわ怖いわなんなんだかで尚更眠れなくなって、しかもその音が延々と続くもんだから、流石に隣に寝てた親に助けを求めたんだ。

自分「ねーねー起きてよ」

親「んー…?」(完全に寝ぼけてる親)

自分「なんかヘンな音する。ぱちぱちって」

親「はぁ…?どっから…?」

自分「机んとこから…」

親「えぇ…?」

耳を澄ましてる(らしい)親。

…そんな肝心な時には部屋は静まり返ってた訳で。

親「何も聞こえないよ…」

自分「さっきは鳴ってた!」

親「…気のせいでしょ…」

信じない親にやきもきしたが、親も相当まどろんでたようで…「たまごっちの音じゃないの」とかよく分からん発言をしたっきり静かになってしまった…どうやらまた寝てしまったらしい。

たまごっちこんな音しないwとか思いつつまだ眠れずにいれば、再度始まるぱちぱちぱちぱち。

鳴り続ける音が流石にうるさくて、怖いというよりイライラすると感じだした所でようやく寝入った記憶がある。

今思えばあれが俗に言う「ラップ音」だったのかもしれないな…と、ホラーテラーを見ててふと思い出した今日この頃。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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