『かおりっ・チャンっ・・・』

中編3
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『かおりっ・チャンっ・・・』

こんばんは、文章へたくそな上に、あまり怖くないかもしれませんが、お許しください

私には高校一年生の妹がいます、ゆるいくせ毛のロングヘアーが似合う素朴な子で、普通に可愛いと思うのですが、彼氏もおらず、何故か変質者(?)ばかりに好かれるよう

名前は香織です

その香織に関する、怖かった話を

多分、去年の六月、早朝(四時頃だと記憶してます)の出来事です、

その日、私は眠れず、電気は消していましたが起きていました、もちろん香織と両親は自室で寝ています

私はエアコンが嫌いな為、いつも編み戸にして、窓を半分開けているのですが、住宅街とは言えどもう明るくなりはじめた位の早朝、人の気配はありませんでした、しかし、それは突然聞こえて来たのです

『・・・・チャンっ・・・』

『・・・・チャンっ・・・』

男なのか年配の女性なのか判断しがたい様な気持ち悪い声が、聞こえてきたのです

私はその声の内容を聞き取ろうと耳を澄まします

『かおりっ・チャンっ・・・』

『かおりっ・チャンっ・・・』

延々と等間隔で機械の様に妹の名前を呼ぶ声に、私は完全に恐怖しました

イントネーションもどこか変で、説明しづらいのですが『かおり』は早口で、間を開けて『チャン』、の様な感じです

しかもよくよく聞いていると、場所が最悪なことに妹の部屋の窓の下あたりから聞こえるのです

これはまずいと思った私はすぐに妹の部屋に行き、眠っている妹を起こさないよう、そして未だ聞こえる声の主を刺激しないよう静かにカーテンから外の様子を伺いました

『かおりっ・チャンっ・・・』

下から、やたらと目玉が飛び出た中年の男が見上げていました

無表情な顔からは想像できない位、嬉しいそうな声、だらっと下げた両手、すこし傾げた首、

私は怖くなりすぐにカーテンを閉め、危険信号を出す心臓を抑えながら、今度は一階へ向かいました

鍵がかかっているか確認しなくては

両親を起こさなくては

その二つの任務を胸に、壊れたテープレコーダーの様な気持ちの悪い声をBGMに階段をそっと下りました

階段を下りるとすぐ目の前に玄関があります、ですが妹の部屋は玄関の真上、つまり今私の前には扉一枚を挟んでこの声の主が立っている、という事

両親の部屋より玄関が近い、私は冷や汗をかきながらゆっくりと扉へ近付きました

逆光で鍵がかかっているのかハッキリ見えない為、私は必然的に声の主に近づかなければいけません

泣きそうになりながら、扉の横の磨りガラスを気にしながら、ある意味声の大きさで距離感を掴めるその声を聞きながら、そろそろと鍵に手をかけました

良かった、鍵もチェーンもかかってる

そう、安心した時気付きました、気付いてしまいました

声が、しなくなってる

いや、諦めて帰ったのかもしれない、とも考えましたが覗き穴を見る勇気はとてもありませんでしたし、足音もなにもしません

とりあえず両親に知らせなくては、と、後ずさろうとした時、転がっていたサンダルを蹴飛ばしてしまい、小さな音を立ててしました

バンッ!!!!

その瞬間磨りガラスが叩かれました、そして息が掛かる錯覚を覚える様な、すぐ目の前から声が

『かおりっ・チャンっ?・・・』

その後ですが、扉を叩いた音で目を覚ました両親が玄関まで慌てて来てくれ、外を確認しましたが、その時にはあの男はもういなくなっていました

警察にも連絡しましたが、私はあの男は少し病気なのだろう、と考えているので、捕まる事はほとんどないと思います(今でも捕まっていないようですし、直接被害にあった訳ではないので難しいのですかね)

それから香織は両親が交代で迎えに行っています、あれからあの男は来ていません、何故、妹の名前と、そして部屋を知っていたのでしょう?妹には心当たりが全くないそうで、この話をした時は怯えていました

以上が私が怖かった話です

誤字、脱字などございましたらすみません、失礼します

怖い話投稿:ホラーテラー 香織の姉さん    

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