中編4
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幽霊君と僕の話

僕はごく普通の高校一年生だ。

ただかなりの人見知りで、3学期が始まったていうのに友達が一人もいない。

僕は孤独なまま学校生活を終えるんだ、そして学校を卒業しても孤独からは卒業できないまま…

こんなネガティブな事を考えてるから友達ができないのかも知れない。でも、わかっていても考えてしまうんだ。周りの評価ばかりが気になって、怖くなるんだ。

まだ寒い2月頃、僕は相変わらず学校で一人ご飯を食べていた。寒空の下、屋上で。そんな時。

「一緒に食べていい?」

一人の男の子がそう言いながら隣に座ってきた。すごい緊張する。

「君は何なんだい?」

何を聞いてるんだ、僕は。馬鹿なの?死ぬの?

でも隣の男の子はくすくす笑っていた。よかった、引かれなくて。でも、隣の男の子が言った事に僕はどん引きした…

「僕が何なのかって?幽霊だよ!実は自殺したから成仏できないんだ。」

何言っちゃってんの?リアリティのかけらもないじゃん!!まぁそんな事はさておき。

「な、何で自殺何てしたの?」

「内緒!!」

軽いな!自殺したのに軽いな!まぁ今時の子は命を軽く考えてるって言うしな。

「自殺なんかしたらダメだよ!今度生まれ変わる機会があったら命を大切にして!!」

僕、何恥ずかしい事言ってんだろう。まず本当に幽霊かさえもわからないのに。

「でも、自殺するくらいきつい事があったの!!まぁ、僕生きてる時友達いなかったからさ。君と友達になりたいなって!!ちなみに僕の名前は…幽霊君とでも読んで!!!」

何で名前教えないんだろ?まぁいいや。

「幽霊君…まぁ僕も友達いないから別にいいよ、ちなみに僕の名前は、佐藤ゆうき、ゆうきって呼んでくれると嬉しい。」

なんか友達ってこんな感じ何だな、最初のぎこちなさが無茶苦茶やだ。

「ゆうきか!分かった!よろしく!」

幽霊君は明るく笑顔で僕の名前を呼んだ。

「よろしくね、幽霊君…」

ここから僕と幽霊君の学校生活が始まった。

幽霊君との日々はとても楽しかった。一緒に体育をさぼったり、幽霊君に勉強を教えてもらったり、何でもないような日常が僕にとっては新鮮だった。

でもある日。

「そろそろ成仏したいなー。」

幽霊君はそんな事をいい始めた。僕は幽霊君を責めた。

「どうして?僕といるのが飽きちゃったの?なら早く成仏すれば?消えて!!」

幽霊君は悲しそうな顔をした。そしてその日から、幽霊君は僕の前に現れなくなった。

僕も何かがふっ切れて、何だか新しい風がふいた気がした。

そして最近友達ができた。リアルな友達だ。僕はその子達と放課後にゲーセンに行ったりした。ただいつも何かが足りない気がしていたけど、そんなのはすぐに慣れてしまった。

僕はゲーセン帰りに、家に帰ってすぐに、くたくたで、寝てしまった。

その時不思議な夢を見たんだ。幽霊君が僕に微笑みかけている。

「ゆうきにも友達ができたんだね、僕は嬉しいよ。僕はそろそろ消えてしまうから。またね。」

待って、行かないで。泣いても、幽霊君が消えてしまう事に変わりはなかった。

「幽霊君、本当の名前は?」

僕は最後に、幽霊君の本当の名前を知りたかった。

「たくや、鈴木たくや。」

幽霊君の名前はありふれた普通の名前だった。

「またね。たくや。いつか会う日まで。」

たくやは泣きながら消えた。

僕は泣きながら目が覚めた。完全に遅刻だった。いつもならさぼっていたけど。今日は行きたかった。たくやに友達の大切を教えてもらった気がしたからだ。

学校に着いたのはお昼頃だった。僕は友達とご飯を食べようと思い、いつもの空き教室に行った。話声が聞こえる、もう先に食べてるみたいだ。

「ゆうきは今日学校休むのかな?まぁいいけどさ。」

「まぁ、あいつがいない方が楽だよな!」

え、僕の友達は何を言ってるんだ?友達なのに?

「つーかあいつ、性格的にたくやに似てね?気持ち悪い!」

たくや…幽霊君のことか。

「でも、あいつはいじめすぎたな、すぐに死んじゃったよ!」

「まぁいいじゃん!!また新しいターゲットもできたし!!今度はゆうきに決定!!」

僕は、教室のドアを開けた。

「おー、ゆうき!元気か!!来ないから心配してたよ!!」

何をいまさら。

「心配してくれたんだ、ありがとう。」

僕は何となくそう言った。

「当たり前だろ!!俺達とゆうきは親友何だから!!」

僕はこの親友達と死ぬまで離れられないんだろうな。

あー、僕が成仏したい。

怖い話投稿:ホラーテラー とり辺さん  

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