短編2
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闇夜に響く黒き獣の咆哮

ども この話しは前作

『祖父の無念が家族を襲う』から間もない……爺ちゃんが他界してから10ヶ月ほどしてからの出来事

その夜は俺は友人と しこたま飲んで深夜に帰宅

めんどくさいんで自室にもいかず居間のソファーで寝入ってしまった…

ふと妙な違和感で目を覚ますと、今までにない強烈な金縛り&悪寒

かろうじて動く眼を居間の入口に向けると………いました ワンピースの女

しかも顔面は潰れたようにグチャグチャ…かろうじて判別できる右眼がこちらを凝視してる…

俺「かんべんして下さい…てか助けて爺ちゃん……(泣)」

願いも空しくそいつは滑るように、寝そべったまま動けない俺に近づいてきた

はっきり言って恐怖で失神寸前、女が1m手前まで迫ってきた時……闇を切り裂く獣の咆哮!

『プギィィィーーーーーーーー!!!』

咆哮の主 黒い獣は「トテトテトテ」という足音と共に居間に突入してきた!

黒い獣の正体は我が家の新しい家族 ミニブタの『チャル』

俺「よくきてくれたチャル!つ〜か早くその女をどうにかしてくれ(泣)」

しかし勇ましかったのは最初の咆哮だけ

チャルは『ンゴンゴ』鼻を鳴らしがら俺をそっちのけで女の周囲をくるくる歩くだけ……

しかも女まで 俺なんか眼中無しで右眼でチャルをガン見してるし…

程なくしてチャルの咆哮で眼を覚ました家族の足音

気が付けば女は消えてました

このミニブタ『チャル』は爺ちゃんが他界して半年後 従兄弟の紹介で引き取ったんだが、まさかこんな形で助けられるとは……翌朝チャルにパンの耳をやりながらなんとなく思いますた………………芝生ヲホジルナヨ…

後日談

1・あの女の正体は結局わからなかったが…俺の前に現れた同日 近所の団地の10階から鬱病女性の飛び降りがあったらしい

2・例の坊さんに連絡したところ

「哺乳類や鳥類はしっかり愛情を注いでやれば『悪いもの』から飼い主を守る

魚類や爬虫類は知らん」 とのこと

怖い話投稿:ホラーテラー アメリカさん  

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