小学５年生の時の話。
学校のイベントの一つに
キャンプがありました。
九州にある山なのですが、
その山の名前は伏せておきます。
わたしは炊飯係りでした。
５年生の生徒みんなで、
班ごとに別れてカレーを作ります。
とてもありがちなパターンの
普通のキャンプです。
テントの中に、ジャガイモを置き忘れたことを思い出し
急いでテントへと走りました。
自分の班のテントに着き、
入り口をガバッと開けました。
テントの中には
黄色い帽子に、赤いランドセルの女の子と
茶色の花柄のワンピースを着た女性が
うつむき加減で、手を繋いで立っていました。
テントを間違えたと思い、
「すみません！！テントを間違えました！！」
と、入り口の戸を閉めました。
もう一度、テントの番号を確認すると
やっぱりここのテントで間違っていません。
今度はそ～っと、
戸を開けると、その女性も女の子もいませんでした。
明るい所から、暗い所を急に見たので
見間違いだったのかもしれないと思い、
あまり気にせずにそのままキャンプを楽しみました。
後日、何気なくニュースを見ていると
キャンプをした山の名前があがっていました。
ニュースの内容は
あのキャンプ場近くの雑木林で
一部、白骨化した二人の遺体が見つかった・・・と言う事でした。
その遺体の近くには、
赤いランドセルが置いており、
その子の母親だと思われる
ワンピースを来た女性も遺棄されていたとの事でした。
わたしが遭遇した、あの二人は
この二人だったのでしょうか・・・。
怖い話投稿：ホラーテラー 匿名さん
作者怖話