短編2
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血を吸う池…

20年以上前の田舎の話し…

実話です。

家の近所にデカイ鯉がいっぱい釣れるので、ごく一部のマニアの間で有名な池がありました。

当時マンガの釣り〇チ三平が流行っていたのもあってか、ニワカ釣りキチたちがたくさん押し寄せました…

この池、そんなに高くない山っていうか、森っていうか、ちょっと高いところにあったんですけど、肝心の登り口がなかったんです。獣道っぽい道すらないので、普通では辿り着けないところにありました。

いかにも大物がいそうですよね(笑)

なんでこの池の存在が知られたかっていうと、走行中の電車の窓から見えるんですよ。

ようするに電車を通すために切り開いた線路の脇にその池があったんですね。

だから下の道からはこの池には入れず、人跡未踏の神秘的な雰囲気を醸してもいたんです。

この池に行くには、数キロ離れたところから線路に入り、線路上を歩いていくことになります。

今はきちんと柵があって線路内に立ち入れないようになってるんでしょうけど、

昔はその辺りがいい加減でしたし、その気になればどっからでも入れますからね。

しかも単線で、1時間に1本しか電車がこないような路線でしたし……

ちょうど池のあたりは、山を登り切った辺りにあるのと、緩い左カーブで見通しがあまりよくなかったのが原因だと思うんですが、やっぱり事故がおこるんですよ…

特に霧が発生するような朝方や夕方が多かったですね…

私の友人も2人、轢断事故にあって命を落としました。

あまりの事故の多さから当時新聞なんかでも報道された記憶があります。

私の父は当時、警察に勤めていたので頻繁に現場検証に立ち会ったらしいのですが、

電車に轢かれると、パーツ(!)が池に落ちるらしいんですよ。

薄暗く、霧が発生するような…

不気味な雰囲気が漂う中、池が真っ赤に染まるんだそうです。

電車の乗客がこの池を通過する際に、釣り人の幽霊を見るようになるまでさほど時間はかかりませんでした。

ちなみに鯉っていうのは雑食というか悪食というか、口に入るものはなんでも食べてしまうので、犠牲者のパーツも当然のように食べてしまっていたらしいです。

この池の鯉が大きかった理由…

栄養が良かったんでしょうか……?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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