短編2
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踏切での出来事

初投稿です。           

これは、私が大学生の頃の話。(実話) 

当時私は、駅のそばの小さなアパートに住んでいました。

その日も学校が終わり、バイトに行き、帰りは10:00を過ぎていたと思います。

いつもの様に最寄りの駅で降り、改札を出て、自宅へ向かっていましたが、ここ最近胃の調子が悪い事を思い出し、すぐ近くにある個人経営の小さな薬局へと行く事にしました。

薬局は踏切の先にあるので、遮断機をくぐり抜け、店へ入り薬剤師に相談しながら薬を選んでいると…

すごいブレーキ音と悲鳴が聞こえてきて、ビックリして外へ飛び出しました。

そばの遮断機は下りたまま。  そばに居た人達は大騒ぎ。

飛び込みがあったのは一目瞭然でした。

ふと踏切内を見てみると、おびただしい血と、潰れた肉のような物…

踏み切りの片隅にはビジネスバックがちょこんと置いてあり、白い封筒が少しだけはみ出していました。   おそらく覚悟での自殺ではないかと薬局の店主は言っていました。

そして、この事件を知らない、偶然通り掛かったであろう、OL風のお姉さんが、なかなか上がらない遮断機に業を煮やして渡ってしまいました。  

当然、何も知らずに血や肉片を踏んでしまい「やだ!  ウンチ踏んかも!」

と、笑いながら通り過ぎたり、チャリンコで無理やり渡ろうとして、タイヤが肉片を踏み、滑って転びそうになってた大学生。

何も知らないとはいえ…   怖いな…と思いました。     そして私もこの遮断機を通らないと帰れないのです…。

でも、何より怖かったのは、私が薬局へ向かっている時、見ているんです。

次の電車が来たら飛び込もう…と考えている人の顔を…

正気がなく、虚ろな目。うつむき加減で小刻みに震えている男の人を…。

やはり、どことなく普通の感じでは無かったので、(チカン?  変質者?)と間違えるほどでした。

私は一生忘れる事が出来ないでしょう。

あの日、あの時の、おびただしい血と肉片。 バラバラになった体。

そして今何より、死を決意した人の顔を…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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