「ハァッハァッハァ…ハァ…」
俺は無我夢中だった…
「ハァッハァッ」
必死に手足を掻き乱し走る。
「ハァッ……ハァ…」
もう限界だろ、マジで!!!
でも、止まるわけにはいかない
『待ってぇ~…、どうして逃げるのぉ~…?』
妙な猫なで声…
まるで痴呆に話し掛けるような口調で女は追って来る……
勘弁してくれよ…!なんで俺なんだよっ!!! マジでふざけんな!ほんっとマジで…!!!
心の中でやり場のない理不尽さを嘆く。
『すぐ済むから~…、ちょっと……。本当に少しだからぁ~…、いい子にしてよぉ~…』
女は不気味な笑みを浮かべながら俺を徐々に追い詰めて来る…。
ふざけんな!!! 俺はテメェのモノか!?
何がいい子だ馬鹿にしやがって…!!
「あっぐ!!」
足がもつれたその時だった…
ガシッ!!!!!!
女とは思えない力で俺の脇腹を抑える
『つ~か~ま~え~た~~~~…!!!!!』
「うっ…!!!」
うぎゃぁアぁぁあアぁぁアぁぁぁぁあぁあアぁぁぁアぁぁあアぁアぁぁあアぁぁぁアぁぁあアぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!
「さ!シュンくん、お風呂に入ろうねぇー!」
猫に人権はないのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
怖い話投稿:ホラーテラー 犬派さん
作者怖話