短編2
  • 表示切替
  • 使い方

風呂場

ハンドルネーム:おやじ

タイトル:風呂

カテゴリ:体験談

本文:↓

2010年7月20日の風呂での体験。

今日はかみさんが仕事で遅いため俺が子供を保育園に18時28分に迎えにいった。

18時40分頃、家に着き、すぐに子供とごはんを食べた。

その後子供はテレビをみながら椅子の上で音楽にあわせて踊っている。

俺はタイミングをみてたばこを吸いにベランダにでる。

何事もないいつもの生活。

19時30分すぎ、「風呂にはいるか」とたばこを消し腰をあげる。

部屋に戻り子供の服を脱がし風呂に入る。

子供の体を洗い終わり頭を洗おうと思ったら風呂場の電気が一瞬暗くなった…「ん??」と思ったと同時に風呂場のガラス越しに黒い人影がある。

「泥棒か?」と思ったが鍵も掛けたし、ここは集合団地の2階だ。

侵入したら周りからよく分かる。

まだ外は明るい。

かみさんは帰ってこれる時間ではない。

横目で見た程度なので「気のせいだろう」と自分自身に思い聞かせ、何事もなかったように子供の頭を洗おうとした…だが違った。

子供も影に気づいていた。

影を「お母さん!」と叫び、風呂場を強引にでようとする…泣き叫ぶ…。

なぜだか今出たらまずいと思い、子供の頭を無理やり洗い始めるが依然子供は泣き叫んでいる…。

何とか洗い終え、恐る恐る風呂場をでる。

20時前。

何もいない。

「良かった…」と思った瞬間「あめ!」と子供が叫んだ。

俺はなんの事か分からなかったので「何?」と聞くが「あめ」という言葉を連呼して泣き叫ぶ。

雨は降っていない。

子供は小さいのであめを食べたこともない…。

あめ!あめ!あめ!あめ!ありえないぐらいに泣き叫ぶ。

これはヤバいと思い俺は無理やりバスタオルで子供をふき、服を着せた。

その間ずっと「あめ」の連呼…全く意味が分からない。

5分程連呼した後に、漸く落ち着いた。

それからはいつも通りだった。

20時30分頃まで子供とテレビを見ながら遊び、その後、布団にいき子供の耳掻きをしていたらそのまま寝た。

真っ暗な部屋の中、扇風機の風の音だけが聞こえる。

恐怖と疑問を抱きながらかみさんの帰りをまつ。

ガチッっと鍵を回す音が響く。

かみさんだ。

22時過ぎに帰宅。

帰ってきて早々先程の話をした。

明日からは恐くて一人ではいれないとの一言。

思いかえして考えてみたが今までに何度かあった…いや、何度もあった。

朝顔を洗う時。

歯を磨いているとき。

テレビを見ているとき。

斜め後ろ。

真後ろに。

やはり気のせいではない…誰かいる…いや…何かいる。

かみさんも遭遇している。

何度も俺と勘違いをしていた。

最近子供は遊んでいて誰かとよく話をしている…

怖い話投稿:ホラーテラー おやじさん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ