初めての投稿です。
怖いと言うより気持ち悪いお話です。
幼稚園の頃、家族と祖母で暮らしていました。
今は既に祖母は他界しています。
私の家は平屋古い建物でお世辞にも綺麗と言えないような所で、頻繁に ムカデ、ネズミ、ゴキブリが出現しては私を怖がらせました。一度サソリが出た事も有ります(笑)
私は6人兄弟の末っ子で よく兄弟にからかわれ泣く事が多く でも両親はあまり構ってくれなかった為 いつも祖母にくっついていました。
とても優しい祖母。
でも祖母は少し変わった方で
なぜかゴキブリを牛乳瓶に詰めて台所の窓の前に飾るんです。しかも頭と同体を分けて入れるので、瓶がずらっと並ぶ中、頭、同体、頭…と なんのコレクションじゃい!と思いながら何も聞かず 触れずに放置していました。(今思うと母がとても可哀想です)
ある夜、尿意で目を覚ましたので祖母を起こしトイレに連れて行ってもらいました。
家のトイレはポットンで、風呂場を通って行くのですが恐ろしい数のゴキブリ(推定二百匹)がウジャウジャ。しかも風呂場だけに。
毎度の事泣きながら用を足してトイレから出ようと祖母を呼んだ所、なぜか祖母が来ません。
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何度か祖母を呼びましたが、聞こえるのはカサカサって音だけ。一人であの風呂場を通る勇気も無く、トイレのドアを開ける事すら出来ません。
暫くうずくまっていると、何やら焦げ臭い匂いが。
時間が経つに連れてどんどんキツくなる匂いに不安になる私。
思いっ切ってドアを開けると目の前は真っ白。 は?は?火事!?とパニくった私はゴキの絨毯の上を無我夢中で台所目指し走りました。
台所ではコンロに置かれたお鍋から出火していて 私は何とか消そうとコンロに近寄った所、躓いてしまい例のゴキブリ瓶を倒して 鍋に入れてしまい、超パニック。ゴキの焼ける匂いと足元で暴れまくるゴキとネズミ…恐怖でどうにかなりそうな私は足踏みをしながらどうしていいか解らず涙を流して絶叫する中、踏まれまいとするゴキが飛びまくり服や顔、頭にくっつき 非難する穴を探してか、耳や鼻に入ろうとしてきて…失神寸前の所を やっと気づいてくれたのか、部屋から走って来た母に抱き抱えられて 無事非難。 幸い鍋の出火以外は火の回りが無く、大火事にならずに済みました。
所で 肝心の祖母が見当たりません。近所を探し回った所、お店の前で酒盛りしてました。 理由を聞くと、祖母曰わく 私をトイレに連れて行った後 瓶に入れてあるゴキを炒めようと思い鍋に火をかけたが、その後の記憶が無いとの事。(まぁ結果的に私が炒めたけどw)
少し痴呆の症状が見られていたので仕方ありませんが…。
母が祖母に先ほどの出来事を話すと、ごめんね、ごめんね、二度とこんな事はしない!と謝ってくれました。
その後一年で4回ボヤを出し
別居しました(笑)
怖い話投稿:ホラーテラー とぁもさん
作者怖話