短編2
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隣人

以前住んでいたアパートは、

古いわりに結構いいところに建っていたので、家賃が若干高かった。

その為か、大家と俺と隣に人がいるだけで、

他は空き部屋だった。

周りは所謂閑静な住宅街だったし、

隣の住人もテレビなどをほとんど見ない人らしく、

する音といえば部屋の出入り、水を流す音、料理を作る音くらいだった。

大学やバイト先へのアクセス、静かな環境は自分的には理想だった。

ある日、バイト仲間とシフトを変わった俺は、

いつもよりも早めに帰宅した。

特に何もすることが無いので、だらだらとネットをしていると、

隣の部屋から物音がしていることに気づいた。

「トトトンッ トントントン トトトンッ ・・・・」

しばらくすると、隣人が帰宅する音が聞こえた。

すると、その音はやんだ。

少し気になった俺は、隣人にたずねてみることにした。

--ピンポーン--

すぐに隣人が出てきた。

隣人「はい?」

俺 「ども、こんばんは」

隣人「あ、ども。どうかしました?」

俺 「さっき帰ってくる前にそちらの部屋から音がしてたんですけど・・・」

隣人「あ、すいません。実はちょっと内緒なんですが、ハムスター飼ってまして・・・」

隣人は、財布の中から古いハムスターの写真を出して俺に見せてくれた。

俺 「あ、かわいいですね。でも、ここって一応・・・」

隣人「はい、なので、内緒にしておいてもらえます?餌を切らさなければ大人しくしてるので」

俺は隣人と世間話をして部屋へ戻った。

翌日から、例の物音がすることは無くなった。

その代わり、

「カララララッ」

と言う音がたまにするようになったが、特に気になるほどでもないので放っておいた。

怖い話投稿:ホラーテラー 三日月キリンさん  

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