短編2
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開けて。

ある日、私は、自分のアパートで寝ていたんです。

すると、夜中の2時ごろだったかなぁ?

か細い、女性の声で

「あけてください」

と聞こえました。

越してばかりで、周りに知人も居らず、誰も訪ねてくるはずはないと思った私は

「お隣と間違えてませんかー?」

と、熟睡を邪魔されたせいもあり、ドアも開けず、少し怒気を含めて言いました。

すると、、、

「○○○さんでしょ?あけてください。」

「違いますよー。私は△△△です。」

と返すと

「あけて、あけて、あけて」

と、ものすごい早口で繰り返しながら、ドアノブをガチャガチャと回して来たんです。

怖くなった私は、布団に潜り、目をつぶり、時間が経つのを待ちました。

ガチャガチャとドアノブを回す音は、いつの間にかやんでいました。

すると、今度は耳元で

「返して。私のだから」

そのまま、気を失ってしまいました。

朝、目覚めると、床には無数の足跡。

形からして、ハイヒールだと思います。

すぐにその場を離れ、ファミレスに行き、霊感の強い友人に電話をして、昨日の出来事を話しました。

友人曰わく

「霊は物質じゃないからさぁ。実体がないのよ。だからさぁ、ドアは関係ない。スーっと通れちゃう!だから、よくある霊がドアを開けろー!とかっていう話しはさ、おかしいのよ。通れるんだもん。だから、あーゆーのは、人間を怖がらせるために、霊がやってるのよね」

だそう。

だけど、「返して」って何?

そして、私は気づきました。

私には結婚を考えている彼がいます。

彼と結婚すれば、私も○○○という名前になるのです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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