中編4
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俺は頭がおかしいのか?

事実を投稿した。

作り話ではない。

今もこれを書きながら考えている。

嘘ではない。

「次は」

「始まり」

「定め」

「夜中」

「匂い」

「木目」

「想像」

この世の仕組み、あり方、経験。

何も違うことを言ってはない。

皆分かっているが受け止めたくないだけ。

そう思いたい。

宗教。

そうかもしれない。

人を諭し導いているから。

あえて言おう。

俺は人を占う。

占うといっても霊視とか姓名判断など神秘的なものではない。

本人の生い立ちから現在までを聞き、何が困っているのか、何を助言してほしいのか、いつの出来事で自分はどう考えているのかを全て本人から言ってもらう。

話の途中からその人の今までが映像として頭に入り込んでくる。

勝手に。

問題に対しての解決の映像も。

それを本人に話すだけ。

普段は都内で営業をしている。

土曜日にしか視ない。

やばいやつがくると翌日がしんどいから。

物心ついたときから人を導いてきた。

勿論、金などとっていない。

金をとると邪がはいる。

悪い事をすれば返ってくるように。

視る人はかみさん経由。

事前に内容を聞いて会うか判断している。

妄想、思い込み。

会わない人の大半が自分で解決できるか、助言する必要がない。

残りは俺では絶対に無理な人。

俺は浄霊はできない。

諭すだけ。

助言をするだけ。

そのようなやつは知り合いに確認をして必要であれば紹介してやる。

坊さんに。

たまに無理やりくる奴もいる。

やばいやつ。

まだかみさんは話してよい相手が判断できていない。

ガリガリに痩せた女。

昔は普通だったらしい。

かみさんとは高校からの友達。

服のセンスが清楚からギャル系にかわり明るくなっていたらしい。

聞くと最近彼氏が出来たとの事。

妻「本当にうまくいってるの?」

女「うん(笑)」

女は苦笑い…

腕にはリストカットの跡。

時計で隠している。

太ももにはあざ。

頬と顎に絆創膏。

妻が女に説明した。

妻が「視てもらう?」と言ったのが間違いだ。

その夜、かみさんが相談にきた。

話を聞いた。

それだけで嫌だった。

嫌でも想像させられる。

その子は父子家庭。

一人っ子で有名な大学に行く程賢い。

あんた好みの155センチの巨乳ギャルだよ(笑)

勝手に情報が入ってくる。

視てもらえないかなぁ?

無理だ。

当然断った。

何もないよと嘘をついた。

本当は違う。

いくつもの情報からもう視えていた。

母親は男をつくり出ていく。

父親は暴力的。

小学生の時から性的な暴力もするようになった。

男運もなく今までの男にも父親同様に暴力をふられる。

彼氏と別れる度に精神的苦痛からリストカットをしてしまう。

痛みで忘れる。

日々繰り返す。

新しい彼氏にも暴力をふられる。

本人は安心している。

違う。

勘違いしている。

自分の事を思ってくれていると思い込む。

また同じ事を繰り返すだろう。

助言もできない。

生まれてくる前からの因果が絡む。

嫌な念が女を取り巻いている。

女の周りには黒くうねうねしているものがみえる。

「名前」

生まれる前から決まっている。

俺の場合も同じ。

生まれてくるには理由がある。

業、カルマ。

俺の名前も親ではなく自分自身でつけた。

子供は母親のお腹にいるときには母親と繋がっている。

酸素、栄養、血液…

母親からいろいろな物をもらう。

情報も。

お腹に手をあて話かける。

子も母親に情報を伝える。

「悪阻」

これが食べたい。

あれが食べたい。

生まれたら名前はこうして。

母親は無意識に子供の情報を脳に蓄積する。

人間は脳の10%しか使えていないと言うが違う。

正確には今は90%が情報を蓄積する事につかわれている。

死ぬまでに決まっている時間割は全て脳の中にある。

その都度、脳の情報を電気信号で体へと伝える。

行動する。

一度電気信号で伝わった情報は過去の記憶として処理される。

時代の流れと共に脳の使い方、容量が変わってきた。

原始時代は情報を多く蓄える必要がない。

生きている期間が短いからだ。

今ほど生活が安定していない為、その分残りの脳は

物を利用する発想力、行動力につかわれていた。

生活が安定してくると次は応用力に大半がつかわれた。

近代になり新しい物を生む独創力にかわる。

「天才」

よく考えてほしい。

協調性がなかったり精神的におかしい、変人と呼ばれる人間が多いのも同じ理由。

人間の誰もがもつ能力が一部ないかわりに他の能力が優れている。

土曜日。

かみさんが出掛けた。

耳障りがする。

こうなることはわかっていた。

ここまでみえていたから。

あった途端に吐き気を催した。

駅についたとかみさんに連絡があったらしい。

あまりにも強引な女だ。

肩が重くなり頭痛がする。

丁寧に俺には無理だと本人に伝え理解してもらう。

帰らない。

仕方がないので全て話した。

泣いている。

かみさんはばつの悪い顔をしている。

女は俺の事を睨み漸く帰った。

わからないとでも思っていたのだろう。

翌日は背中を殴られているような痛さが1日中続く。

女の念がまとわりつく。

みなさんも話を聞くと頭でイメージするだろう。

具体的に想像ができる内容はあまり見たり聞いたりしない方がよい。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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