部屋とギターと迫りくるもの

中編3
  • 表示切替
  • 使い方

部屋とギターと迫りくるもの

ホラテラ歴1年。話もコメも含め楽しんでいる。

中傷コメは怖いが、せっかくなので投稿する方に参加してみようと思った。

自分はちょっと見える人。高校生のころの体験がきっかけで見たり感じたりするようになった。

今回は初投稿なので、きっかけとなった出来事について話したい。

今から約20年前、自分が高校一年生のころの体験。そのころは、ホコテンを皮切りにバンドブームがあり、自分もギターを始めた。自分の部屋も与えてもらった。

とはいえ、プレハブ小屋だが。

ある日、プレハブでひたすらギターを弾いていた。時間も忘れ、翌日テストがあることも忘れて。

ふと我に返り、ようやく危機感を感じ、机に向かい、一夜漬け暗記作業を開始した。無駄な努力ではあるがダメ学生にとっては大事な漬物。

…すると、どこからともなく

「チャッチャッチャーチャッチャッチャッチャー」

微かな音だが間違いなくギターの音が聴こえる。

ん?と思ったが気にせず暗記作業に没頭しようとする…?やはり聴こえる。

間違いない。さっきまで練習していたsmork on the waterのリフだ。

練習しすぎて頭に音が残っているのだろうと思い、プレハブを離れてみる。

…うん、聴こえない。ありゃ。

残音なら離れても聴こえると思ったのだが。

再び部屋に戻り作業開始。…やはり聴こえる。「よし、母ちゃん、母ちゃーん」「ちょっと来てみて」

母親は割りと理解があり、お化け肯定派だ。もし二人共に聴こえるならば、間違いない。なんかそういうアレだ。

部屋に二人で入り、息をのむ。…「チャッチャッチャーチャッチャッチャッチャー」二人共聴こえた。間違いない、なってる。ギターがなってる。

とりあえずプレハブを出て家に入る。どうやら、プレハブをたててから、何度か誰もいないのに音がしたり、ノックしたら返ってきたので、部屋を開けたら誰もいなかったり、母親も不思議に思う出来事があったという旨を伝えられた。

「そんなん言われたら余計怖いじゃねーか」とツッコミたかったが、とはいえ、そんな事でせっかく手に入れたマイルームを失うわけにはいかない。

やっと、ほんとにやっと手に入れたマイルームなのだ。

だから、ひとまず気にしないことにして、家で夕飯を食べ、風呂に入って、再びプレハブに戻り暗記作業開始。

「うん、もうギターの音も聴こえない。今夜は徹夜覚悟だ」

カリカリカリカリ

zzz… zz… z z z? !!

ふと寒気と共に目が覚めた。「やばい、いつのまにか寝てた」机に伏した体を起こそうとしたが…

「ん、あれ体が動けない」背中にゾクッと寒気を感じる。声も出ない。初めての金縛りだった。

部屋も真っ暗だ。…あれ?「おかしい、勉強もとい暗記作業してたから明かりは点いたままのはずなのに…」

ふと目についたビデオデッキのデジタル時計が緑色にボヤッと2時13分を示している。

と、その時「ピシッピシッ!」「ピシッピシッドン」部屋に音が奇妙な音が走る。

それに混じり「ズルッズルッ」

…「ピシッ…ズルズル」

なんか…来る

見えないが、何かが迫ってくるのがわかる。感じる。

「怖い。来るな、来るな」念じるが音が迫る。「ズルッズルッ ピシッピシッ」

近い…っと思った瞬間、何かが肩に触れた。

……目が覚めた

どうやら机に突っ伏したまま寝ていたようだ。

カーテンが明るく染められている。雀の鳴き声が聞こえる。朝だ。部屋の電気が点いたままだ。「やばい、母ちゃんに怒られる」

部屋の電気を消し、怖い夢だったなーと思いながら、ふとビデオデッキのデジタル時計が目についた。

…2時13分のまま止まっていた。

これが生まれて初めての恐怖体験である。

これがきっかけで様々な体験をすることとなる。

それはまたいつか投稿したいと思う。

怖い話投稿:ホラーテラー 沙羅さん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
21000
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ