意味がわかったら怖い話 「雪山で遭難は危ないよね」

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意味がわかったら怖い話 「雪山で遭難は危ないよね」

真冬の雪山で4人の男は道に迷ってしまった。

やがて1人の男が腹を抱えてうずくまった。その男は激しい腹痛におそわれてしまったようだ。腹でも冷えたのだろうか?

やがて雪の降り方も激しくなってきて、男4人の体温は確実に奪われていった。ただでさえ寒いのが苦手の彼等は焦っていた。

彼等は必死でさまよった結果、白銀の世界のなかに小さな長方形のログハウスをみつけた。

助かったと彼等は嬉し泣きした。

しかし近づいてみると、だれも住んでおらず、ただの空き家だった。

呆然とした。

腹痛の男は悲しみと痛みで泣いている。

まぁでも少しでも寒さをしのぐことができるとポジティブに考え、男たちは小屋に入った。腹痛の男以外は。

当然のように3人の男達が小屋に入ってくなかで腹痛の男だけはそれを拒んだ。

その男は号泣しながら「俺は多分盲腸だ。これはただの腹痛じゃない。こんな所で休んでいたら手遅れになる。だって痛すぎるんだよ・・・・・・・うぐっうっううぅ・・・ひっく・・・・・・・・・・俺は一人でも街をまだ探しまわる」と言い、腹を抱えながら、フラフラした歩き方で泣きながら一人で見渡すかぎりの白銀の世界に向かってまた歩き始めてしまった。

他の男達は腹痛男を必死で止めたが、腹痛男はふざけんな、俺を殺す気かと激怒し始めたので諦めた。

腹痛男の死を確信した3人の男達の顔は沈んでいた。

そして一人の男が「あいつのことは忘れよう。あいつなら助かるかもしれん。今は自分達の体を温めるのが大事だよ。もう日も暮れてきた。夜になったらしゃれにならんくらい気温が下がるから小屋の中にいたとしても命に関わる。当然寝るのは自殺行為だ。」と、言った。

3人は顔を合わせて頷いた。

やがて夜になり、男の言った通り南極のようにな気温になった。

男達は体を温めるために運動することにした。

男達が考えたのは、小屋の四方の角一つに一人座っていって全員が角に座り終えたら、一人が右横の角の人に向かって走り、背中をタッチし、そして、タッチされた人はまた右横の角の人に向かって走り、そして背中をタッチする。というのを繰り返していくという運動を夜が明けるまでして寒さをしのいでいた。(解りづらい説明ですみません)

3人の必死の努力も実り、太陽が顔をだしはじめた頃、救助隊が助けにきた。3人の男は助かったのだ。

数日後、やはり腹痛男は雪山で凍死した状態で発見された。

怖い話投稿:ホラーテラー MOXさん  

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