短編2
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現実に…

私が友人に聞いた話です。

ある日友人は夢を見ました。

その夢は友人が病院に入院している夢でした。

ベッドに横たわっていると真っ白な服を着た女性がすぐ横に立っています。

その女性は腹部辺りに真っ赤な血が付いていて、手には包丁を持っていました。

友人はヤバイと思いすぐさまベッドから逃げますが、かなりの早さで追いかけてきます。

必死に逃げていると中庭のようなところに出ました。

そこには地下に続く入り口があり必死に入ると中にはおじいさんがいました。

そのおじいさんは、「あいつに追われているのか?ならばここから逃げなさい。

ここから逃げれば町に出られる。

」と言い、人が一人かがんで通れるような道を指差しました。

必死にその道を逃げていると後でそのおじいさんが殺されるのがわかりました。

女はすぐ後ろまで来ているのがわかります。

そしてついに捕まってしまい、馬乗りになり包丁を振りかざし殺そうとしたところで目が覚めました。

夢でよかったと胸を撫で下ろしました。

しかし、何日かしてまたその女が夢に出てきて殺される瞬間目を覚ますということが何回か続きました。

そんなある日、友人が彼女を家まで送り帰り道にT字路になっている所に差し掛かった時にふと鏡に目がいきました。

その鏡にはあの女が包丁を持って笑いながら立っているのが見えたそうです。

ヤバイと思い一目散にその場から逃げました。

しかし、彼女を家まで送り次の日もその道を通ったのですが鏡などどこにもなかったそうです。

その話をしている友人の背後に腹部辺りに真っ赤な血が付いた真っ白な服を着た女性が笑いながら立っているのは友人には黙っておくことにする…

怖い話投稿:ホラーテラー 烏さん  

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