短編1
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予測速報

わたしは、ある極秘特務機関の一員だ。

この国の人々の為に、昼夜問わず、任務にあたっている。

数字をまとめ、検証し、できるだけ正確な予測をたてなければならない。

神経を擦り減らし、苦手なものにも、目を通さねばならない。

きたるべき日の為に……

わたしは、軽く伸びをして、パソコンに向き直った。

ここの所、目を通さねばならない報告が異様に増えている。

取り上げる数字もうなぎ登りだ。

クソっ!まただ。

しかし、苦手だからと、避ける訳にはいかない。

カチッ

暗い室内に、小さなクリック音が響く。

……またか、また目撃報告だ。

現場は廃墟となった病院か。

わたしの計算ではきたるべき日は近い……

「死者は墓場からよみがえり、最後の審判が始まる」

わたしは任務についた時に壁に貼った紙を見つめ、ため息をこぼすとパソコンに視線を戻す。

また新着……本当にあった怖い話。読まなくては。あぁ、グロテスク系は苦手なんだよ。でも、読まなくては。

目撃情報は増える一方だ。

死者はずいぶん、よみがえってる。

最後の審判の日は近い……

ホラーテラー、トップ画面の女が、笑った気がした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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