セロテープってあるでしょう。
あれで輪っか作るでしょう。
粘着面が外側にくるようにしてさ。
この輪っか使ったら、「簡易的な糊(のり)」になるよね。
紙と紙を簡単に結合できるの。
このテクニック発見した人、すごいよね。
っていうかみんな知らない間にそういうことしてるよね。
別に教わったわけでもないのにさ。
いや、俺も勝手にそういうことしてたんだけどさ。
個人的に、子供が初めて立つとか初めて喋るとかよりも、こういった「自発的に考えた行動」の方が感動が大きいと感じる。
俺は自分で発見したんだけど、中には他人がセロテープの輪っか作ってるの見て覚えた、ってのもあると思う。
そういった面で「工作」を重要視する教育もあるんじゃないだろうか。
私の下の兄弟も、毎日レゴで遊んでいたのは理工系の大学に行き、
一方塗り絵ばかりしていたのは芸術系の専門へと進んだ。
うちの兄弟は極端な例ではあるが、長い目で見れば
「単純な工作環境」が人生に大きな影響をあたえることも、ままあるのではないだろうか。
ちなみに俺はセロテープで口をふさいで、
「(むごーっ!むごーっ!)」っと
口で息の出来ない・口の開かないその特殊な感覚を楽しんでいたため、未だに知能へ軽度の障害を負っている。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話