中編3
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やめたほうがいい。

私の友人の家に泊まりに行った時の話。

その友人は動物の保健所みたいなとこで働いていて、おもに動物の殺処分にたずさわっていました。

友人の家はその保健所からそう遠くないところにあって、歩いて10分ぐらいのところでした。

私は少し霊感が強く、霊が居る場所はすぐに分かってしまいます。

そしてその家も出るというのです。

仕事の都合で滞在する場所も確保できていなかった私は、それでもいいと友人に頼み一週間ほど泊めてもらったんです。

友人に案内され寝る部屋に連れて行かされました。

ドアの端に御札みたいなものが張ってあるのが気になりましたが・・・

事件が起きたのは3日目・・・

友人と一緒に布団に入り寝ようとしたとき、廊下から足音が聞こえてきたんです。

でも、音が早い・・・

小刻みに「チャカ チャカ チャカ」と動いている、まるで犬が歩いているかのよう。

しかも、一匹じゃない。

複数の何かがこっちに向かって歩いてきている。

「チャカ チャカ チャカ」どんどん近付いてくる。

私たちがいる部屋は玄関から入って一番奥の部屋でした。

足音は部屋の扉の前で止まりました。

「野良犬でも入ってきたのか?いや、そんなわけない玄関はちゃんと鍵閉めたし窓だって開いてない」

でも野良犬だったら大変だと思い、部屋から出て様子を見ようと思い立ち上がったとき、友人に手をつかまれました。

「部屋から出るな、やめたほうがいい。」

そうとだけ言うと手を私から離し、また布団に入ってしまいました。

友人のその言葉で怖くなった私は急いで布団に戻りました。

夜中の2時ぐらいでしょうか

ふと部屋のドアのほうに目が行きました。

これは今でも忘れられません。

大小無数の血眼がこちらをガラス越しに見つめていたんです。

次の日、私は友人にそのことを話しました。

すると友人は悲しそうな顔をして話をしてくれました。

「お前、動物が殺処分される時どんな顔するか知ってるか?

見るに耐えない光景さ、死ぬって分かってるんだろうな

みんなでこっちを見るんだ。

身勝手に人間に捨てられ殺されるその悔しさ、悲しさ、そして怒り、全部が混ざったような顔をする。

そんな動物達が殺処分をする俺のとこに恨みを晴らそうとやってくる

もちろん俺だけじゃない、自分を捨てた人間達のとこにもやってきてる、見えないだけでさ。

あの部屋には結界が張ってあってあいつらは入ってこれない。

見ただろ? 部屋のドアに貼ってあった御札。」

友人の話では殺された動物は毎日夜にやってきて、友人を呪い殺そうとするらしい。

それに困った友人は坊に頼んで御札と結界を貼ってもらい、それっきり動物の霊は現れなくなったはずなのだが、霊感の強い私が来たことで

また、姿を現したのではないかと、友人は推測した。

部屋を出るとどうなるか分からないので私を止めたと言うのだ。

次の日から私はホテルに

泊まることにしました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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