子供の頃、近所に嫁姑問題で有名な家がありました。
嫁さんが一方的におばあさんをいじめているようでしたが。
そんな中、おばあさんが自宅のお風呂で溺死してしまいました。
かなり足腰も弱っていたようで誰もそのことに不審感など抱きませんでした。
しかし、しばらくすると嫁さんの挙動がおかしいことに近所の住民も気づき始めました。
家で一人でいる時に支離滅裂な暴言を吐いているのです。
声はうるさいけど昼間だけだし特に実害はないので近所の人も放っておきました。
ある日、学校の帰り道その家の前を通るといつものように暴言が聞こえてきました。
子供だった私は抑えきれない好奇心に動かされその家を覗いてみることにしました。
嫁さんと目があったらダッシュで逃げようと思いながら。
支離滅裂な暴言はお風呂場から聞こえてきます。
門を入ってすぐのお風呂場をおそるおそる覗いてみました。
意外にも中に二人いました。
次の瞬間、私は恐怖で体が固まりました。
目があったのは死んだはずのおばあさんでした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話