短編2
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今年は、誰?

これは私が高校生だったときの話です。

うちの学校は毎年必ず自殺者が出るという奇妙な学校でした。

理由は分かりませんが、ここ10年で(今年も含めて)9人の自殺者がでていました。

ある日私は、夜アイスが食べたくなりコンビにまで歩いてアイスを買いにいきました。

アイスを買いに行く途中の道にその高校があります。

アイスを買い学校の前に差しかかり、

「夜の学校って気持ち悪いな」

そんなことを思っていると、足が急にうごかなくなりました。

「な、なんだ!?」

驚く暇も無く、足は私の意思とは関係なく勝手に動き出したのです。

その足取りはまっすぐ学校へ・・・

「ザ、ザ、ザ、ザ・・・」

ギィ~~と、校門がひとりでに開き始めたんです。

「うわぁあぁああ!!」

校庭に入っていきました。

また昇降口がひとりでに開きます・・・。

「ザ、ザ、ザ・・・」

私は校舎の中に入ってしまいました。

防犯ブザーが学校中に響き渡ります。

「やばい!」

さらに足は動きました。

下駄箱を通り、左に階段があるんですが、そこを上り始めました。

一階、二階、三階・・・

上っていくうちに気付きました。

「この階段って屋上に通じてる階段じゃん・・・」

とうとう屋上の扉の前に着きました。

またもや扉が勝手に開きます。

風がやけに冷たかったのを覚えています。

そのまま足は屋上の奥の方へ進みました。

手すりがありました。

あろうことか足はその手すりを乗り越えようとし始めたんです。

「うわっ!うわぁ!!」

片足が手すりの反対側に、すでにいっています。

そしてもう片方・・・

必死に叫びました。

「や、やめてくれ~~~!!!」

足はまだ自由が利きません。

「た、助けてくれ~~~!!」

その瞬間、足がふっと動くようになったんです。

いそいで手すりにつかまりました。

「よ、よかったぁ!」

ですが下を見て私は仰天しました。

下には今まで自殺していった奴らが手招きをして私を見上げていたんです。

しばらくして警察が学校にきました。

私は間一髪、学校から抜け出していたためつかまりはしなかったですが、

怖くてその日は眠れませんでした。

今年の自殺者は私になっていたかも知れません・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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