短編2
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いやぁ~

私が今からお話するのはですね、

今から6年程前の出来事ですが、いや~怖い…

思い出すだけでも震えが止まりませんよ。

私は当時原付きに乗っていたんですがその日は深夜1時にバイトが終わり、片道30分程の道のりを帰ってたんですね。

帰宅途中にある田んぼ道。

ここは~とても怖いんですねぇ~…

辺り真っ暗な誰もいない道を一人で帰るのは…

するとね、

いきなり私のヘルメットがすぽっと抜けたんですよ、

ビクッ!っとなり何かな~って振り返ると、そこにはボサボサの頭の女がこちらを見つめながら私のヘルメットを持っているんですよ…

その瞬間ね、私は急いでバイクを発進させようとしてもどうにも動かない…

これはヤバいなぁ~怖いなぁ~と思っていたら女が私の方に向かって来るんです!

もうね、恐怖で目をつぶってひたすら時が過ぎるのを待とうとしていたら、

目を閉じてもあの女の顔が写るんですよ…

しかも目の前にいるのが分かるんです…

「ぁぁ…ぁぁぁ…」

その女の声が聞こえるんですよ、

とにかく私は目を開けまいと辛抱してたらね、ふっと声が聞こえなくなり安心して目を開けると…

そこには誰もいませんでした。

良かったぁ~

私は急いで帰りました。

家に着きとりあえず風呂でも入るかと風呂場のドアを開けた時……

あの女は浴槽に立ってました…

まさかねぇ、

さっきの女が自分の家にいるなんて思ってなかったんだ。

その女の顔、

まさに般若ですよ…

いやぁ~私タオル一枚にも関わらず一目散に逃げたんだ。

寝室に閉じこもって帰ってくれ~帰ってくれ~ってね、

けども女は私の寝室に近づいてくるのが分かるんですよ

ギシィ、ギシィといや~な音を立てて近づいてきたんだ…

怖いな~嫌だな~と思ったつかの間、女が部屋に入ってくる。

もうね、

固まりましたよ…

女が私に近づいて言ったんだ…

「ヘルメット忘れてますよ」

そこで私ピーンときたんだ。

ノーヘルで帰って危ないじゃないかと、

いやぁ~感謝しましたよ。

その女はヘルメットを私に渡すと、スーッと消えたんだ…

さっきまでの恐怖が嘘のようにね、

私は風呂に入ろうと寝室から出ようとドアを開けたら、

その女立ってたんだねぇ…

そしていきなり私の首に噛み付いて来たんですよ、

思わず私ね、ギャ~と叫んだんだ…

けれども放してはくれない、

痛いなぁ~怖いなぁ~と思いつつも気を失い、目が覚めると朝になってたんですね。

あれは夢だったのかな~と顔を洗いに洗面所に行くとね、

くっきり付いてるんですよ…

首に噛み付いた跡が

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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