短編2
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カチコリさん

これは俺の従兄弟についての実話。従兄弟は帯広に住んでいて当時はまだ4歳だった。よく一人で遊ぶ子で、一体何をしているのか疑問に思った俺は何して一人で遊んでるのか聞いてみた。

すると、従兄弟は一人では遊んでないと言うのだ。カチコリさんと遊んでいると言うのだ。どんな人かと聞くと白い服を着た女の人だと言う。しかし明らかに従兄弟の周りにはそれらしき人はいない。

幼稚園でのお絵かきの時間の時に、従兄弟はカチコリさんの絵を描いていた。それは血かどうかわからないが所々赤く塗られた白いワンピースを着ている気味の悪い女性の姿であった。

その絵をかいたぐらいからなのか従兄弟の家では不思議な事が起るようになったらしい。従兄弟が手の届かないとこにある皿を従兄弟が持っていたり、ドアが独りでに開いたり・・・・などなど奇妙な現象が度々起こったらしい。

それから、何も起きず何年も経ち従兄弟も普通に友達と遊ぶようになっていた。そして、ある時俺はカチコリさんの事を思い出し従兄弟に聞いて見た。すると、従兄弟は「カチコリさんじゃないよ」と言うんです。俺が「じゃー何」と聞くと。

「コックリさん」て言ったんです。おそらくまだ4歳だったのでコックリさんとははっきり言えずカチコリさんとなったのでしょう。4歳の従兄弟がコックリさんなんて知るはずもないのに。

信じてもらえないかもしれないが、これは本当にあった話しです。今思うと、従兄弟が帯広から俺の家の釧路に遊びに来た時に、従兄弟がカチコリさんも一緒に着いて来たよと言っていたのはホント恐い。

ちなみに従兄弟には特に変わったことも無く今も元気です。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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