中編3
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霊界の付人

「後ろに何かいる」

これ言われると怖くなりますよね。

ある雪の降る夜でした。

その日は今年初の雪の日、私は一人雪道を歩いていました。

コンビニに買出しに行った帰りでした。

話はコンビニを出た時に、さかのぼります。

「これでよし」

買い物を済ませた私は、コンビニを出て、外で少し、タバコを吸おうと思ったんですが、ライターを家に忘れたらしく、火がつけられずにいました。

すると横でタバコを吸っていたお婆さんが

「火、使うかい?」

と言ってきました。

「あ、どうも失礼。」

私はそういってお婆さんからライターを借り、タバコを吹かしました。

「どうも、すいません。」

そうお礼を言い そこでタバコを吸っていると、不意にお婆さんが話しかけてきました。

お婆さん「あんた、幾つだい?」

俺「あ、32です」

お婆さん「まだ若いね、後ろの人につれてかれないように気をつけなよ」

俺「え!?」

それだけ言うと、お婆さんはタバコを雪で消し、そのまま去っていきました。

俺「一体何なんだ・・・?」

後ろを振り向きますが、もちろん何もいません。

コンビニがあるだけ。

まあいいか、そう思い私もタバコを消し家へ帰り始めました。

雪は結構積もっていて、歩くたびに

「ズ、ズ・・・」と足が埋まります。

さっきのこともあり、別に信じていたわけではないのですが、早足で帰りました。

いつもより、後ろに気が行ってしまう。

頭の中で勝手に幽霊の顔とかを想像して、ますます怖くなりました。

(バカです・・・)

家まであと、500メートルと言ったところですか、後ろから足音が聞こえたような気がしました。

なんだ!?

後ろを振り向きました。

ですが誰もいませんでした。

「気のせいか・・・」

しばらくして家に着きました。

なんだ、やっぱり何も無いじゃないか。

安心して、家の玄関を開けようとしたとき最後に後ろを確認しました。

やっぱり何もいない・・・

「ん!?」

そこで初めて気付きました。

雪が積もっていないとまず分からないことです。

雪に付いた私の足跡の他に、ぴったりと後ろからついて来る別の足跡・・・

雪はすでに止んでいましたが。

このまま家に入ってもいいものだろうか、

そう思った私は家に入るのをやめ、近くにあった神社に行くことにしました。

何を思ったのか、私は「行かなくてわ」と直感し、そのまま神社に行ったのです。

そこは結構大きな神社でお地蔵さんとかがたくさん並んでいました。

そこの道をしばらく歩いていると、背中が急に痛み出しました。

「い、痛ぇ!!」

思わず叫んでしまいました。

まわりはお地蔵さんだらけ、ですが私はそのお地蔵さん達が私のほうを見つめてるように見えました。

痛みが激しくなります。

まるで、何かが引き剥がされるような痛み・・・

私は耐えられなくなり、神社を急いで出ました。

家に向かって一目散。

走っている時、背中から何かが滑り落ちるような感覚がしました。

それと同時に背中の痛みは消え、「あれ?」と思い足を止めました。

後ろを反射的に見ていました。

誰もいません。

ですが、異様なことがひとつ。

神社から帰ってきた足跡が無い。

雪は止んでいたので埋もれてしまったと言うことは、まず、ありません。

今、自分が立っている所から足跡は始まっていました。

「え!?どうして!!」

パニックになりました、あの時は。

神社に向かっていた私は、この世とあの世の間にでもいたのでしょうか?

私は今まで、一体何をつれて歩いていたんでしょうか?

あのお婆さんには、あれから会っていません・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名ネギさん  

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