短編2
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箱 「玉」の中

「釣り」。と思われるのであれば、それはそれで結構です。

1人では不安でしたので、アパートを手配してくれた知人に相談しまして、一緒にお寺さんに行って参りました。

そちらの住職さんに、見て頂きましたが

「全くもって解らない。」「このような物は、見た事も聞いた事もない。」

との事でした。

ただ、住職さんは

「己の後学の為に、もしお宅さんが良ければここでご一緒に玉を開かせて欲しい。」

と、言われましたので知人と話し合いの上、住職さんにお願い致しました。

先ず、住職さんが熱い蒸気を当てながら「御札」、そして新聞紙を丁寧にそれは丁寧に剥がしました。

すると中から、和紙にくるまれた小さい包みが出てきました。

住職さんが、また丁寧に開封しましたところ

「かりん糖」?の様なものがコロンとありました。

それと、半紙?に筆で「晃」と一文字書き留めた一枚がありました。

3人で、「かりん糖」を見つめながら知人が

「これは、臍の緒じゃないでしょうか?」

私も、そう思いました。

すると、住職さんが一言

「いや、これは」

と言いながら「かりん糖」を目の高さまでつまみ上げ目を細め凝視しながら、また一言

「これは、蝙蝠ですな。

うむ、まさに珍妙な」

驚きました。

全く想像、予想外の一言でした。

私と知人の呆けた顔を交互に伺いながら住職さんが

「ほれ、ようく見てみなさい」

と、その「かりん糖」を大事そうに知人に手渡しました。

知人の掌の上に置かれた

「かりん糖」。

私も、顔を近づけて見てみました。

確かに、潰れひしゃげた様な頭、そして翼の骨と思われる筋の様なものが何本も見てとれました。

「確かに…」

知人が一言発し住職さんに蝙蝠を戻しました。

それを受け取った住職さんが、私を見つめながら話始めました。

すみません、また投稿させて頂きます。

ごめんなさい

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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