短編2
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箱 住職さんの話

すみません、途中からの再開になります。

何度か、投稿してるのですが上手く繋がらず?何度かエラーしまして…

今度こそ上手く繋がればいいのですが。

住職さんの話

「これは、あくまで私の憶測になるのですが…

先ず、端的に言えば

これは邪な物ではないと思いますよ。

一緒に入っていた「晃」の一文字、これはそのまま人の名前と考えていいでしょう。

そして、玉に書かれていた「守」の筆。

これは、「晃」に対する願掛けでしょう…

と、考えればこの蝙蝠も願掛けだと言えますね…」

私「願掛けですか…」

知人「願掛けに蝙蝠ですか…?」

住職さん

「これはね、語呂合わせなんだろうね…きっと。

ある、母親が自分の子供を思っての願掛けだと思いますよ…」

「蝙蝠…こうもり…

こおもり…子守り…という具合に…」

知人「そんな願掛けなんてあるんですか?

本当は、危ない物じゃないんですか?」

知人が半笑いで聞きました

すると、住職さんも笑いながら

「うん、私も聞いた事がない…ハハハ。

でもね、半紙の裏にこの晃君かな…

生年月日が書いてあるんだよ…

そして、くるんであった新聞紙の日付がね一緒なんだね…

晃君の生年月日とね。」

そう言うと住職さんはニコッと私たちに新聞紙と半紙の裏側を見せてくれました。

なるほど、一致しています。

住職さん

「これはね、ある母親が自分の子供が無病息災、無事に育つ様にと想いを込めたものなんだろうね…

世の中の母親も、これ程まで子供を想えば先日の二児放置事件なんて起こらないだろうにね…」

私、しみじみと聞いていました。

住職さん

「どうするね?お宅さえよければこれは預からせてもらうよ…

私も、これ程の物は初めてたがら知り合いに確かめてから然るべき処理をしておきますが…どうしますか?」

私は、知人と相談して住職さんのご厚意に甘えることにしました。

住職さん

「まぁ、百万が一私の憶測が外れでもしたら一応、お宅さんにも報告はするよ」と私達を笑顔で送り出して頂きました。

それから知人と「まぁ、一件落着かな…(笑)」な話をして帰宅したんですが

ネコが、しきりに私を威嚇するんですが…

大丈夫でしょうか…私。

住職さんが、ある意味心配になってます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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