中編3
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身の毛もよだつ

これは私が学生の時に体験した実話です。

高校の時って、彼氏の家が少々遠かろうが、頑張ってチャリこいで通ってたなぁ。

はっきり覚えてないんだけど、チャリで1〜2時間はかかる距離だったと思う。

日も落ちて、辺りは暗くなりかけてた。

ペダルこぎながら、ふっと後ろをみると、はるか後方に同じように自転車こいでるおじさんがいる。

でも、交通量もほどほどにある道だったから、ほとんど気に留めてなかったんだ。

20分以上自転車こいで、交通量が少しまばらになってきて、いよいよ辺りも暗くなってきた頃…また、ふっと後ろをみると…

あれ…?

あのおじさん、さっきも同じくらい離れた位置でチャリこいでたよなぁ…?

おんなじペースでずっとおんなじ道って、まずないよなぁ…。

あとをつけられてる…?

そう思ったけど、確証が持てなかったんだ。偶然かもしれないし。

あとをつけられてるのかどうか確かめたくて、わざとチャリの速度を極端に落としたんだ。

おじさんがさっきと同じ速度で走ってるなら、まもなく追い越されるはず…。

ちょっと内心ドキドキしながら、追い越されるのを待ってた。

なんとなく怖くて後ろは振り向けなかったよ。

んで、しばらくしたら、おじさんがおいついてきた……。

追い抜かれる瞬間…!

おじさんとおもいっきり目が合った!!

なんていうか、普通じゃない人だって、直感的に思った。目は見開いて、口元はニヤニヤ笑ってるし…。

そしておじさんは、私と目があうと思ってなかったのか、

『わぁ…!』

って言ったの!

ヤバイ!!

やっぱり私、あとつけられてたんだ…!!

そう思ったらめっちゃ怖くなって、全速力で逃げたよ。

そしたらおじさんも同じ速度でついてくる…!

ウソでしょ!?

私、その時、恐怖でテンパってたから、何を思ったか、知らない道に曲がっちゃったの。

早くおじさんをまきたかっただけなんだけど…

曲がった先の道は全然人通りがなくて、街灯もなくて、真っ暗…。

さすがにヤバすぎると思って、追い付かれるの覚悟で、急ブレーキ&Uターン!!

そしたら、もうおじさんは間近に迫ってた。

おじさんの横をすりぬけようとしたら…

『?☆※#〆∀!!』

なんて言われたか覚えてないんだけど…

多分卑猥な暴言投げ付けられたと思う…。思い出したくもないけど。

おじさんは私をつかまえようとしたのか…すれ違いざまに手を伸ばしてきた。

手が私の肩をかすめる…

危なかった…!

もう少しでつかまれるとこだった。

それから、なんとか通行人がいる交差点まで逃げきって…

わざと人の近くにずっといたら、おじさんは、私のほうを悔しそうに見てたけど、それ以上追ってくることはなかった。

あの時、Uターンせずに、暗闇に逃げ込んでしまってたら…

すれ違いざまに捕まってしまってたら…

ゾッとしますね。

幽霊よりも、実在の人間のほうがよほど怖いと思いました。

怖い話投稿:ホラーテラー クゥさん  

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