短編2
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派遣先の寮

初投稿なので色々とお見苦しいかもしれませんが御了承下さい。

これは約二年前に北海道から静岡県へ出稼ぎ派遣社員として、僕は彼女と愛犬を連れて心機一転スタートを計るべく実家を離れました。

当初の話では富○市の寮に入るはずでしたが、年末間近で仕事が少ないからと言う事で派遣会社の本社に近い寮に2~3日仮待機してくれとの事でした。

面接時に受けた説明とは明らかに違う待遇で内心騙されたと直ぐに気が付きました。

オートロック管理のマンションの寮のはずが険しい坂道の途中に無理矢理作ったようなメゾネットタイプのアパートで、一階は玄関入ってすぐキッチン、風呂場、トイレがあり約六畳程、二階には六畳程の狭い部屋に二人分の布団がやっと入る程の小さい押し入れがある程度だった。

日用品は完備との事でしたがすべて100均で揃えられた粗末な鍋にフライパンとカップラーメンが2つと布団二組しか無くこれからどうなるのか不安でいっぱいの初日が始まりました。

3日程経った時にとりあえずこの仕事をしてくれと食品関係の箱詰めの現場に派遣されました。

慣れない環境に慣れない仕事で一週間もしたある日酷く疲れて夕食も早々に22時頃には眠りにつきました。

しかし、突然の腹痛で目が覚め、一階のトイレで踏ん張っていると『うへっうへっ』と女性の笑い声が天井辺りから聞こえて来たのです。

初めは彼女が何か言ってるのかと思いましたが、二階に戻り彼女に何か言ったか聞いたところ何も言ってないと言われたその瞬間全身鳥肌が立ち立ったまま金縛りになり、背後からは禍々しい何かを感じひたすら何かがいると僕は連呼した。

するとすぐに愛犬が今まで見たことも無いような剣幕で吠えだしたのです。

その瞬間金縛りは解けて倒れ込むように意識を失いました。

後日この土地について調べたところ。

東海沖地震で物凄い地滑りがあったらしく、今でも家などを建てる際に人骨が出て来たりするそうです。

どうりで急な坂道が至る所に有るんだなと思い近所を散歩していたら慰霊碑等が有りました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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