短編1
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ヤツら兄弟

小洒落たバーの洗面所の前に立ち尽くし、おれは今日も悩んでいた…

もう四、五年の付き合いになる、おれにとっては片手ほどもいない女性友達

あまり付き合いたいなぁと思わないと女性関係で積極的にならない自分のせいかもしれないが彼女とは何も意識せず、ごく自然に接することができていた…

しかし!!!

なんと彼女の方からおれをデートに誘いあろうことかバーで飲んでいる最中おれの大腿骨より内側を指でいやらしくなぞってくる…うーん、マンダム!爆

「ハッ!!?」

先程のことを思いだしながら、ふと洗面所の前で我に帰ると鏡に写るいつものあの兄弟がニヤニヤしながらこっちを見てくる…

「またお前らか…」

おれは自分がハリウッドの俳優になったかのような首をかしげ片眉を釣り上げながら意味深な笑みを浮かべてそう呟く。

思えばいつもおれが悩んだ時、友達や両親が反対をしても絶対に反対せずおれをやってやるという気持ちを持たせ続けてくれているこいつら兄弟の生霊を見つけおれは自信がついた!

そしていつもの様にこう聞いてみた

「(食っても)いいんですか??」

するとヤツら二人は満面の笑みを浮かべ

「イィんです!!!」

怖い話投稿:ホラーテラー 川平うどんさん  

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