短編2
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廃車の中

これは、何年か前に友達(元ちゃん:注・いい歳こいた女性)が体験した話です。

その日、元ちゃんは用事があって台風接近にもかかわらず、仕事帰りに私(主婦)の家に来ていました。晩御飯を一緒に食べて用事を済ませ、11時過ぎに暴風雨の中、帰っていきました。

次の日の朝、元ちゃんから電話がありました。

「昨日、あの雨の中あんたん家出て、〇〇の国道に出る信号で止まってたら、横の自動車整備店の廃車に…

人が乗ってたんだよ〜。

雨宿りかとも思ったんだけど、そんな夜中に、しかも台風なのに…

3段ぐらいに積んである1番下の車に、よく乗り込めたなって思う反面、本物の人だったのかなぁ〜…わからん!

とにかく、怖かった〜」と

補足をしますと、この辺りは田舎で車がないとちょっとした買い物にも不便をきたすような所。高校卒業と同時に免許を取るって感じです。

ですので、夜中に歩いてる、しかも台風時に…っていうのは、なかなかありえないんですよね〜

元ちゃんいわく、彼氏のジゲさん(現:旦那)が幽霊とかよく見るからうつったのかなぁ〜と。

で、後日談

奇妙な話だったので、ある晩、私が旦那を迎えに行った帰り、その話をしました。場所は全然違うとこでしたが。

私「で、廃車に人が乗ってたんだって〜」

と言った瞬間、道路脇の板塀の少し窪んだ門にパジャマの女の子がぁ〜〜

あきらかに生きてる人間でしたが、タイミングがバッチリでとても怖かったです。

元ちゃんはバリバリのキャリアウーマンですが、割と天然なとこがあり、20年ぐらい前、私の実家から自宅に帰る時、道に迷い、15分で帰れるところ、私が教えた曲がり角のひとつ手前を曲がり、むちゃくちゃ狭い、しかもしばらく横は墓地という道を通り、1時間かけて帰ったという……

あ、あんまり怖い話にはならなかったですね…。

すいません。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 元ちゃんさん  

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