短編2
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ままー

友人から聞いた間違い電話に関わる話です。

友人はパイプの卸業の会社に勤めていて、その時も仕事の最中でした。

ある日、友人が配達から帰ると事務の人から電話があった旨を伝えられました。

電話の相手は自動車修理工場で、

「修理のため預かった会社トラックの修理が完了したので引き取りにきてもらいたい。ついては日程について相談したいので折り返し連絡をくれ」

といった内容でした。そのトラックの当番が友人だったので引き取りも友人がやらなくてはならないのです。

友人は早速電話をかけなおそうとしましたが、生憎社内の電話は全て使用中。使い終わるのを待っていてもよかったのですが次の配達にも行かなくてはならない。そこで友人は自分の携帯からかけることにしました。

事務の電話帳からその工場の番号を探し、それを見ながら電話をかけました…

トゥルルルル…トゥルルルル…ガチャ

「はい」

「あ、もしもし○○です。お電話頂いたのにすみません。配達行ってたもんで」

「え?」

「で、受け取り日なんですけど…」

「あ、あのすみません、家は□□ですが…」

「へ?」

「番号をお間違えじゃありませんか?」

「え、あ、その…」

「それって◇◇修理工場さんですよね?よく間違えられるんですよ、番号が似てるせいなんでしょうけど。フフッ」

「え…あ、す、すみません、間違えたようです。ど、どうも失礼しましたっ」

若い女の人の優しそうな声だったそうです。そこまでは普通でした。ですが、何度も頭を下げながら電話を切ろうとした時、友人は奇妙な声?を聞いたのです。

向こうの受話器の後ろの方から、女の子の呼びかけるような大きな声で

「ままー  ぱぱのおみみ  おちてるよー」

その途端、ガチャン!と電話は切れたと言います。

なんなんでしょうね。「パンのおみみ」の聞き間違えとかだといいんですが。

長々と失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー ジャンピン・J・フラッシュさん  

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