短編2
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恐怖のドライブ 前

この話は、私の後輩が実際に体験した話です。霊の類の話ではありませんが背筋が凍りつく体験を聞きましたので、投稿します。

僕の後輩は、四国のとある県に住んでいました。大学3年生の時、念願の車を買いました。

とは言っても中古の軽でした。それでも初のマイカーは嬉しいもので、山にドライブに行くことになりました。一番中のいい加藤と内気な斎藤、そして暴れん坊の佐々木を誘い4人で行くことになりました。

その山は頂上に街を見わたせる広場があり、夜は夜景が綺麗でデートスポットとしても有名な場所で、山頂まで舗装された道りました。

その山は頂上に街を見わたせる広場があり、夜は夜景が綺麗でデートスポットとしても有名な場所で、山頂まで舗装された道が続いて、ドライブにはうってつけのコースです。

20分くらいかけて頂上に登った4人は、景色を楽しんだあと、帰ることにしました。

山頂から山道を下り始めてやく5分ほど経った時でした。道端で止まっている車の横で手をあげて立っている男性が見えてきました。

パンクしたらしく、下まで乗せて欲しいとのことでした。5人なんとか乗れるため迷わず載せてあげることになりました。

加藤が助手席、運転席の後ろには斎藤、その横には佐々木、助手席の後ろにその男性を乗せ、車を走らせました。

それまで賑やかだった車内でしたが、見知らぬ男性を乗せていることもあり静まり返っていました。

加藤と後輩は、雰囲気を和ませようと、男性に話しかけたそうです。『大変でしたね』とか、『お体は大丈夫ですか』など。でも不思議と男性は何も返答しません。乗せてやったのに、態度悪い奴だと後輩は思ったそうです。

その時加藤はあることに気付きました。パンクした車が男性を載せた場所には無かったことに。そこで、加藤は『お車はどこにあるんですか?』と声をかけた瞬間、佐々木が大きな声で『そんな事どうでもいいだろ!!疲れてるんだから失礼だろ!!』と叫びました。あまりにも怒った口調だったので、他の3人はビックリしましたが、載せた男性は何も反応せず外を黙って見ていたそうです。後輩は暴れん坊の佐々木の顔色が悪くおとなしいことに、違和感を感じていました。

そのまま会話もなく山を降り、男性の希望である公園で車をとめて、男性をおろしました、男性は礼の言葉もなしに車を降りました。

その瞬間佐々木が、泣き出したのです。『どうした?』と加藤が聞くと、驚きの事実が。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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